創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

「枕の草子」をここまで読んできて

2012-01-13 14:52:55 | 読書

「枕の草子」をここまで読んできて、古典を読む場合、段落を間違わないことが大切だと思うようになりました。話が続いていると勘違いしてとんでもない間違いをすることがあります。主語がないのが間違いに拍車をかけます。今は、四冊の校注を参考とし、納得できない時は、辞書に当たっています。間違いは減ったと思いますが、今までの分はごめんなさい。ただ、校注は著書によってずいぶん異なります。これも発見の一つです。
ブログが終了すれば全面的に改訂して「枕の草子・読み語り」・電子本としたいと思っています。古典は電子本にとても向いていると思います。

ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳

2012-01-13 14:50:32 | 読書
レイモンド・チャンドラーの本は初めてである。途中まで読んで長い間ほってあった。その理由は「細かい描写」についていけなかったからです。読む本がなくて、たまたま取り上げたら、はまってしまった。それから頁を繰るのももどかしく読み続けた。「細かい描写」も面白い。翻訳でこれほど面白い本は初めてだった。探偵小説というより文学作品として面白かった。村上春樹氏の解説も秀逸である。「僕は翻訳というものは家屋に例えるなら、二十五年でそろそろ補修に入り、五十年で大きく改築する。あるいは新築する」と述べている。古典の口語訳もそうであると思います。言葉は生き物だから。

「わたしなりの枕草子」#284

2012-01-13 08:35:08 | 読書
【本文】
二百四十三段
ことに人に知られぬるもの
ことに人に知られぬるもの 凶会日(くゑにち)。人の女親(めおや)の老いにたる。

【読書ノート】
ことに=とりわけ。ことに人に知られぬるもの=うっかりしていると人が忘れているもの。→萩谷朴校注。わざわざ人が知ろうとしないもの。→桃尻語訳。おなじことかなあ。? ? ? ちがうなやっぱり。