創作日記&作品集

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「わたしなりの枕草子」#287

2012-01-16 07:25:54 | 読書
【本文】
二百四十六段
せめておそろしきもの
せめておそろしきもの 夜鳴る神。近き隣に、盗人の入(い)りたる。わが住む所に来たるは、ものもおぼえねば何とも知らず。
近き火、またおそろし。

【読書ノート】
せめておそろしきもの=「せめて」は非常に意味ですが、萩谷朴校注では「怖くてたまらないもの」と口語訳しています。文学的なセンスを感じます。ものもおぼえねば=どうしてよいか分からない。何とも知らず=何とも感じない。怖いと思わない。