創作日記&作品集

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「わたしなりの枕草子」#347

2012-03-16 08:42:10 | 読書
【本文】
二百八十九段
 また、業(なり)平(ひら)の中将のもとに
 また、業(なり)平(ひら)の中将のもとに母の皇女(みこ)の、「いよいよ見まく」
とのたまへる、いみじうあはれに、をかし。引き開けて見たりけむこそ、思ひやらるれ。

【読書ノート】
「いよいよ見まく」=老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな」
ー年老いてしまったので、やがて避けられない別れもあるというのだから、いよいよ貴方に逢いたく思うのです。ー
 引き開けて見たりけむ=(業平が)便りを引き開けてみた時の(気持が)。