「わたしなりの枕草子」#356 2012-03-25 11:36:27 | 読書 【本文】 二百九十八段 「まことにや、やがては下る」 「まことにや、やがては下る」と言ひたる人に、 思ひだにかからぬ山のさせもぐさ 誰か伊吹の里は告げしぞ 【読書ノート】 やがて=間もなく。下る=京から地方に行く。 「思ひ」艾(もぐさ)に点ずる「火」を、「斯(か)からぬ」に「掛からぬ」を、「言ふ」に「いふき(伊吹)」に、「さ(然)と」に「里」をそれぞれ掛ける。 掛詞のオンパレードです。