「わたしなりの枕草子」#346 2012-03-15 08:29:16 | 読書 【本文】 二百八十八段 「をはらの殿の御母上」とこそは 「をはらの殿の御母上」とこそは。 普(ふ)門(もん)といふ寺にて、八講しける、聞きて、またの日、小野殿に、人々いと多く集まりて、遊びし、文作りてけるに、 薪樵(たききご)ることは昨日に尽きにしを いざ斧(をの)の柄(え)はここに朽(く)たさむ とよみ給ひたりけむこそいとめでたけれ。 ここもとは、打聞(うちぎき)になりぬるなめり。 【読書ノート】 小野殿=地名。場所は不詳。 打聞(うちぎき)=聞いたままを書きつけること。