つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

劇団若獅子「籠釣瓶 吉原百人斬り」観劇

2009年11月01日 | 芸能
             舞台から挨拶をする笠原章代表(浅草公会堂)

劇団若獅子錦秋公演「籠釣瓶 吉原百人斬り」を観劇してきた。
「籠釣瓶花街酔醒」より、さとうしょうが脚本と演出を担当。
文化庁芸術祭参加公演と銘打っての公演。浅草公会堂の初日の会場には多くの審査員たちが前列で観劇していた。
「籠釣瓶 吉原百人斬り」は、歌舞伎で何回も上演されてきた。その後も新派、新国劇でも上演された。
「吉原百人斬り」は、実話であるとのこと。野州(栃木県)の百姓佐野次郎左衛門が江戸の吉原で起こした凶行。即死者38人、けが人90余人と伝えられる大事件であった。

笠原章は、次郎左衛門と新三郎の二役。早代わりも見どころ。
玉鶴・八ツ橋太夫を演ずるのは、仁科仁美。吉原の遊女役を一生懸命に演じている。仁科仁美の母親である仁科亜季子が、和服姿で開場前のロビーでスタッフの人に気を遣っている姿があった。娘の芝居がとても気になるようだ。出演者宛の花束も多く贈呈していた。二階席の一番前列で観劇をしていた。仁科亜季子は劇団若獅子の出演もあり、また次回作品「丹下左膳」の出演も決まっている。

脇役もしっかりと芝居を固めている。
ベテランの淡路恵子は兵庫屋の遣手。光本幸子は立花屋の女将。中田博久は兵庫屋の主人。

佐野屋の番頭・彦六(森田優一)と佐野屋の中働き・おみや(根本亜季絵)の結婚話は微笑ましい。
最後の立ち回りは圧巻である。劇団若獅子のお得意とする殺陣である。次郎左衛門の刀・籠釣瓶が相手の体にバシッ!バシッ!と音を立てて決めていく。
アンコール出演の出方も今までと異なってアレンジをしてあった。
出演者の役どころに合わせて形を表現していた。
笠原章代表の挨拶も熱意を帯びて、顔は汗びっしょりであった。

その後、同行観劇をした田邑陽一さんと一緒に楽屋の笠原章さんを訪問した。
劇団若獅子の今公演は、3日まで浅草公会堂、7日は秋田康楽館、8日は岩手前沢ふれあいセンターを回り千秋楽となる。

(11月1日記)
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