つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

億萬山七福尊真延寺の土井慈功住職より(その4)

2009年11月09日 | 名所
                 真延寺境内にある七福尊碑

◆恵比寿尊(海の仏で律儀)
  祈願項目・・漁業、商売、交通安全、幼児教育
  唯一の日本の神でイザナギ尊とイザナミ尊の第三子。
  足が弱く蛭子尊で海に流されて成長して恵比寿尊となった。
◆布袋尊(空の仏で度量)
  祈願項目・・新たな産業、天候
  七福尊の中で唯一の十世紀に実在した人物。
  中国の契此禅師で夕空をみて明日の天気を予想。
  さらに未来仏の弥勒菩薩の生まれかわりといわれていた。
◆福禄寿尊(山の仏で度量)
  祈願項目・・家庭生活、結婚(女)
  道家の理想的な人物で仙人である。
  山中に住み不老不死の法を修め神変自在の技術を有する。
  幸福と封禄と長寿を兼ね備えている。
◆寿老人(野原の仏で寿命)
  祈願項目・・健康、病気、長寿
  従者の鹿をいつも連れている。
  中国では鹿は長寿の動物として認識されていて桃源郷に住んでいる。
◆弁財天(川の仏で愛嬌)
  祈願項目・・防災、音楽、芸術、結婚(男)、学問
  七福尊の中で唯一の女神。インドの大河に住む。
  川は多くの自然の恵みを与える。
  せせらぎは美しい音楽である暴れると大きな災害を与える。
◆大黒天(平地の仏で裕福)
  祈願項目・・農業、既存の産業、魔除け
  インドのシバ神で仏教を守護する戦闘の神であった。
  大国主命に習合されて土を掘り起こして農業神として生産の神となった。
◆毘沙門天(遊泳の仏で威光)
  祈願項目・・出産、勝負、受験
  縄張りは持っていない。
  地球上を遊泳して仏教の四天王の多聞天で戦の神である。
  六福尊を守っている。

幸せと福とは大きな相違点がある。幸せは身近に存在する。日常生活の中でありがたい感謝の気持によって培われてゆく。
一方、福は遠方に存在する恵みの豊かさがあって神仏を礼拝することによって招来される。
幸せあって福があり、福あって幸せがある。幸福な人とは人格が形成されていて人にも尊敬されるようになる。
幸せと福がたわむれながら大きな幸福も形成されるらしい。
最後に七福尊と真延寺の花押を本寺の折に紹介する。
        敬白 土井慈功

億萬山七福尊真延寺例大祭のご案内
日時 平成21年11月23日(月) 午前10時開式
場所 億萬山七福尊真延寺 本堂
   茨城県土浦市西真鍋町4-43

(11月9日記)


  
  
コメント
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