つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

嶌末真氏による講演会

2022年01月19日 | 友人
 東日本大震災における指揮通信システムについて講演をする嶌末真さん

 霞会(東京国際大学同窓会)東京首都圏支部主催による「講演会」が、アットビジネスセンター池袋駅前本館において多数の参加者を集めて開催されました。

 講演会の講師の嶌末真氏は東京国際大学の卒業生であります。嶌末真氏は、陸上自衛隊通信団システム防護隊隊長1等陸佐。テーマは「東日本大震災における指揮通信システム。現地で活動をした自衛隊と震災の真実の姿を語る」(東日本大震災時は東北方面通信群長を務める)

 2011年3月11日に発生した東日本大震災に直面していました。当時、東北方面通信群長として先頭に立って指揮をとっていた嶌末真氏による実体験の話であった。大震災発生と同時に通信手段が多数の場所で不能となった。その時に通信群長として、日頃の実働訓練により初動の通信を確保できた。宮城岩手内陸地震での経験を元により一層情報共有が図れるよう着意した。

 講演会はまずはじめに地震発生から15分後には自衛隊のヘリコプターが飛び立ち現場を報告する体制の模様を宮城県名取市の津波が襲う状況を出して実写で見せてくれました。通信網をどのように設置して復旧して通信手段を確保していったかの詳しい説明もありました。自衛隊が最前線で被災した人の人命救助、行方不明者の捜索に率先していたかがよく理解できました。

 各国から派遣された軍隊の感想は、大震災発生から3日経った物資の補給の時に冷静に整列をして待っている被災者の状況は、他の国では見られないもので日本人のモラルの高さを評価していた。今回の大震災により、民間企業、行政、各国の支援体制の確認をできたことは大きい収穫であった。

 嶌末氏の仕事に対する理念は「仕事に惚れ、人に惚れ、地域に惚れ」という気持ちで与えられた任務を遂行することを心掛けている。とのこと。内容が良かったこともあり、多くの人から質問が寄せられた素晴らしい講演会であった。
(2012年2月21日記)


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