今回の大震災による計画停電が始まって5日目。私の住む地域では今のところ3回とも直前で中止となり、実際には実施されていない。
だが、既に実施されている地域は多いし、結果として、首都圏では公共交通機関の運休等が続いている。
生徒の安全な登下校が出来ないということで、息子の中学校では週明けからずっと休校が続いている。
そもそも10日に学年末試験が終わって、翌日の11日には試験休みでお友達とディズニーシーに遊びに行き、そこで地震に遭遇した。翌日の夜になって、ようやく電車を乗り継いで帰ってきたということは、既にこちらにも書いたとおりだ。
今週は週の初めに試験の返却があった後は、合唱コンクールの予行演習、スポーツ大会、合唱コンクール本番、卒業式の予行演習等、とイベントが目白押しで、実際の授業はないに等しかったけれど、それぞれ中学校最後の行事が全て中止となった。
去年は新型インフルエンザの影響で息子の学年だけ体育祭に参加出来なかった。
だが、今回は全学年の学年末行事が中止だ。高校生の卒業式だけは既に5日に行われていたのだけれど。
そう、明日は卒業式の予定だった。心機一転、息子にとっても私たちにとってもけじめとなる日だった。
もちろん式には保護者も同席することになっており、一番大きなホールで下の学年も同席の上開催。ウィークデーだったら夫婦そろって参加することは難しかったかもしれないが、土曜日なので夫ともども参加できる、と感謝していた。
が、火曜日の昼前に「今週は全て休校、それに伴い中高とも行事はすべて中止、卒業式は中3のみで他の学年の参列はなし、 保護者の列席もご遠慮頂き、謝恩会等は全て中止」とのメールが入った。
もちろん極限の状況で今を過ごしておられる被災地の方々のことに思いを致せば、こうして卒業式をやって頂けるだけでもとても有難いことだ、と思っていた。
ところが、昨日の午後、「在校生および保護者の皆様へご連絡
東北関東大震災の影響による計画停電等で交通事情が不安定となり、生徒の安全な登下校が困難な状況を踏まえ、3月19日(土)以降も休校とし、予定されていた中学校卒業証書授与式、23日(水)の中学校、高等学校の修了式も中止といたします。成績通知表その他資料などは4月に配布します。
3月中のクラブ活動や自習登校も原則として禁止とします。合宿や遠征、定期演奏会なども中止とします。
諸事情御賢察の上御了承下さい。」
と変わった。
私の勤務する大学でも卒業式・学位授与式が全面的に中止になった。
卒業証書・学位記の伝達(受け渡し)も事務室で直接、ないしは郵送になりそうだ。謝恩会等式典の類はすべて中止。
花束の予約や晴れ着の着付け等、全てキャンセルだ。これまで頑張ってきた学生さんたちにとっては楽しみにしてきた晴れの舞台がいきなりなくなったことになる。
頭ではわかっているが、やはり学生さん本人の身になっても、これまでの巣立ちを楽しみにしていた親御さんの身になっても切ないことではある。
本音を言えば、私は3年後の息子の高校の卒業式に元気に出席することが叶わないかもしれない・・・、という不安がいつもまとわりついている。
それでもこうなったからには、何としても高校の卒業式をこの目で見る日まで頑張れるようにこれからも治療を続け、命をつないでいくしかないのだ、と思う。
いろいろなサイトを見れば、こんな厳しい状況の中で、被災地の方たちをはじめ各地の方たちがみな自制心と忍耐力を持ち、かつ、より弱い人に対する思いやりを失わず、冷静に行動している。
日本人もまだまだ捨てたものじゃない、と胸が熱くなる。
被災地は冷え込みが厳しく真冬なみの零下の気温だという。
せっかく命が助かっても、高齢の方や、持病をお持ちの方は寒さの厳しい避難所生活で体力低下、感染症等、健康面での不安や心配なことが沢山あるだろう。なんとしても助かった尊い命が守られてほしい、と思う。
体調だが、やはりお腹の気持ち悪さは相変わらず。食欲はあまりない。顔が火照り、だるい。が、とにかく今日を乗り切れば3連休だ。 息子は卒業式の後で泊りがけで遊びに行く予定だった叔母と祖母宅への訪問も中止、その後、今回が最後の参加となる予定だったトムソーヤクラブの春スキーも中止になってしまった。
何とか3人で形だけでもお祝いをしてやりたいと思う。