今日は私鉄の時刻表が変更されてから初めての通院日。私鉄もJRもほぼ通常運転ということだったが、節電のためエスカレーターやエレベーターが止まっており、乗換にも時間を要した。結局JRでは病院の最寄駅まで全く座ることが出来ず、憔悴した。
何とかいつもどおりの時間に病院に入り、採血受付。月末だからかとても少なく、わずか10人ほどの待ち人数。15分ほどで無事終了。今日は白血球のチェックだけなので1本。針刺は痛くなかったが、抜く時になぜか痛かった。
内科受付に移動して、1時間ほど待って中待合へ入り、診察室に呼ばれたのはその30分後だった。検温しながら前回からの2週間の様子を報告。投与後翌々日まではお腹の気持ち悪さと火照りが相変わらずだったこと、その後いつもの胸の圧痛・鈍痛があった後に、1日右胸のずきずきする痛みがあったこと。その後治まっている。座っていたり横になっているとなんともないが、立ったり歩いたり重いものを持ったりということがきっかけで痛みが出ることをお話しした。そのほか、目の周りと鼻の周りがそれぞれ涙、鼻水のためにただれて痛いことをお話しすると、「花粉症が怪しい。(私の住まいが)花粉が多く飛ぶ地域なので、飛散が多い年には出る人が多いですね。普通の涙や鼻水に比べて、花粉症等アレルギーで出る涙や鼻水は組織障害物質があるので皮膚を荒らすのです。」とのこと。いよいよ私もか・・・、とがっかりする。「まだ飛散は続くので、近々近所のクリニックで診てもらった方がいいですね。」と言われた。
今日は白血球が2700と少なめだが、次回はもう少し上がっているだろうということで、予定通りハーセプチンとナベルビン投与となる。また「胸痛等の症状があるので、久しぶりにCTを撮ってもいい時期だと思います。被爆の話はありますが、だいぶ間隔が空いているし大丈夫でしょう。今回のクールが終わってからがいいです。」とのこと。来月の11日に予約を入れて頂き、その場で同意書に署名して診察室を後にした。
化学療法室へ移動。窓側の椅子は満席で、内側の椅子に案内されるまでに15分ほど待つ。これでは今日もランチタイムには間に合うまい、と売店でお昼を調達して戻った。
血圧測定をし、ベッドに移って針を刺した後、本を読みながら薬が届くのを待つ。
お昼過ぎに無事スタート。ハーセプチン、デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本で3時間ほど。再度血圧測定の後、抜針。今日は抜ける際の衝撃はなかったが、ジリジリと時間がかかって抜かれる感じでチクチクした。
会計を済ませ病院を出た。今日の病院滞在時間は6時間半。
花粉症の可能性が濃厚だということなので、これからはまたマスクをしっかりしなければ、と強い風の吹く中、帰路を急いだ。
今日は2冊読んだ。
谷村志穂さんの「海猫(上)・(下)」(新潮文庫)。
“島清恋愛文学賞”受賞作だという。選考委員の一人であった小池真理子さんが解説を書いておられる。「最初の十数ページを読み進んだあたりから没入していく自分を感じ、やがて気づくと選考する立場であることも忘れ、一読者として夢中になって読みふけっていた。」とある。
確かにグイグイと読ませられた。膨大な時間のうねりの中に描かれる、何世代にもわたった人間たちの織りなすドラマ、しかもなんとも悩ましくも瑞々しい色香に満ち満ちた作品・・・と書かれている通りだった。谷村さんご自身が札幌生まれで北大出身だ。本作でも北大でのキャンパスライフ、函館の風景=特に正ハリストス教会は我が家にも小さなミニチュアがある=等の描写にも引き込まれた。
それにしても今月は地震の影響もあり、本当に本が読めなかった。本を読む気分になれなかったというのが大きい。普段はとても見ないほど長い時間、テレビのニュースを流しっぱなしにしてしまったので、とても小説等本の世界に感情移入できなかったのだ。
ふと昨年と読んだ本の数を比べてみたら昨年は3月末現在で100冊だったが、今年はまだ60冊。3月だけで比べれば34冊対17冊で実に半分だった。
それでもだんだん気持ちが落ち着いてきて、また本を読みたくなってきた。自分のペースで読んでいきたいと思う。
早くもお腹の気持ち悪さが始まった。また不眠にならないようにゆっくりぬるめのお風呂に入って早く休もうと思う。
何とかいつもどおりの時間に病院に入り、採血受付。月末だからかとても少なく、わずか10人ほどの待ち人数。15分ほどで無事終了。今日は白血球のチェックだけなので1本。針刺は痛くなかったが、抜く時になぜか痛かった。
内科受付に移動して、1時間ほど待って中待合へ入り、診察室に呼ばれたのはその30分後だった。検温しながら前回からの2週間の様子を報告。投与後翌々日まではお腹の気持ち悪さと火照りが相変わらずだったこと、その後いつもの胸の圧痛・鈍痛があった後に、1日右胸のずきずきする痛みがあったこと。その後治まっている。座っていたり横になっているとなんともないが、立ったり歩いたり重いものを持ったりということがきっかけで痛みが出ることをお話しした。そのほか、目の周りと鼻の周りがそれぞれ涙、鼻水のためにただれて痛いことをお話しすると、「花粉症が怪しい。(私の住まいが)花粉が多く飛ぶ地域なので、飛散が多い年には出る人が多いですね。普通の涙や鼻水に比べて、花粉症等アレルギーで出る涙や鼻水は組織障害物質があるので皮膚を荒らすのです。」とのこと。いよいよ私もか・・・、とがっかりする。「まだ飛散は続くので、近々近所のクリニックで診てもらった方がいいですね。」と言われた。
今日は白血球が2700と少なめだが、次回はもう少し上がっているだろうということで、予定通りハーセプチンとナベルビン投与となる。また「胸痛等の症状があるので、久しぶりにCTを撮ってもいい時期だと思います。被爆の話はありますが、だいぶ間隔が空いているし大丈夫でしょう。今回のクールが終わってからがいいです。」とのこと。来月の11日に予約を入れて頂き、その場で同意書に署名して診察室を後にした。
化学療法室へ移動。窓側の椅子は満席で、内側の椅子に案内されるまでに15分ほど待つ。これでは今日もランチタイムには間に合うまい、と売店でお昼を調達して戻った。
血圧測定をし、ベッドに移って針を刺した後、本を読みながら薬が届くのを待つ。
お昼過ぎに無事スタート。ハーセプチン、デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本で3時間ほど。再度血圧測定の後、抜針。今日は抜ける際の衝撃はなかったが、ジリジリと時間がかかって抜かれる感じでチクチクした。
会計を済ませ病院を出た。今日の病院滞在時間は6時間半。
花粉症の可能性が濃厚だということなので、これからはまたマスクをしっかりしなければ、と強い風の吹く中、帰路を急いだ。
今日は2冊読んだ。
谷村志穂さんの「海猫(上)・(下)」(新潮文庫)。
“島清恋愛文学賞”受賞作だという。選考委員の一人であった小池真理子さんが解説を書いておられる。「最初の十数ページを読み進んだあたりから没入していく自分を感じ、やがて気づくと選考する立場であることも忘れ、一読者として夢中になって読みふけっていた。」とある。
確かにグイグイと読ませられた。膨大な時間のうねりの中に描かれる、何世代にもわたった人間たちの織りなすドラマ、しかもなんとも悩ましくも瑞々しい色香に満ち満ちた作品・・・と書かれている通りだった。谷村さんご自身が札幌生まれで北大出身だ。本作でも北大でのキャンパスライフ、函館の風景=特に正ハリストス教会は我が家にも小さなミニチュアがある=等の描写にも引き込まれた。
それにしても今月は地震の影響もあり、本当に本が読めなかった。本を読む気分になれなかったというのが大きい。普段はとても見ないほど長い時間、テレビのニュースを流しっぱなしにしてしまったので、とても小説等本の世界に感情移入できなかったのだ。
ふと昨年と読んだ本の数を比べてみたら昨年は3月末現在で100冊だったが、今年はまだ60冊。3月だけで比べれば34冊対17冊で実に半分だった。
それでもだんだん気持ちが落ち着いてきて、また本を読みたくなってきた。自分のペースで読んでいきたいと思う。
早くもお腹の気持ち悪さが始まった。また不眠にならないようにゆっくりぬるめのお風呂に入って早く休もうと思う。