昨夜、原発事故の緊急放水にあたった東京消防庁のハイパーレスキューの隊長さんの記者会見を見て、思わず息を止めて聞き入った。
長い間コメントが出ずにみるみるうちに目から涙がにじむ。それほどの重圧だったのだ。自らが指揮する隊員と隊員を送り出してくれた家族に対してのお詫びと御礼。それは、高レベルでの被爆が必至である作業に従事することを命じざるを得なかったことへのお詫びと、自らの体を張って業務を遂行したことへの御礼の言葉だ。それよりも何よりも、言葉にならない涙に込められたやるせない思いに圧倒された方たちは多かったのではないか。
あることが当たり前、と思っていた東京の電気は、まさに福島県の方たちの犠牲の上に成り立っていたのだ、という紛れもない事実を突き付けられ、私は今更のように恥じ入った。
そして、東京電力で作業をする方たちや今回のハイパーレスキューの隊員の方たち(当然同じ人間であり、家族を持つ方たちだ。)―いわゆる“決死隊”―によって、私たちの生活が安全、安心に守られている。そのことに感謝する機会を今回の地震、津波、原発事故はあらためて教えてくれたのではないか。あまりに多くの方たちの命をはった高い高い授業料を、私たちは決して無駄にしてはいけないのだ、と思う。
死者、行方不明者の数は2万人に及ぼうとしている。こうしている中、避難所で持病が悪化している方も多いと聞く。仮設住宅の建設も始まったけれど、とても足りているとは思えない。避難所から首都圏等他県に避難してくる移動の途中に体調を崩される高齢者も多いだろう。ただでさえ、疲労はピークだろうから。そして私たちのような抗がん剤治療や放射線治療を定期的に受けておられる患者さんも今後のことを思えば不安でしかたないだろうと思う。
先日、朝日新聞社のネットで残間里江子さんが「東北の方たちは、本当に我慢強い。けれど今回くらいもっともっと甘えてほしい」というコメントを出しておられたけれど、本当にそうだと思う。雪深い中、じっと春を待っていた矢先のことだ。避難所の中で、泣きたいのに泣くことも我慢していたら、心が壊れてしまうのでは、と思うととても辛い。
さて、昨夜遅く、スーパーに立ち寄ってはみたものの、当然ながらほとんどのラックはからっぽで何も買えなかった。
1日1リットルの牛乳を飲むまるでミルクタンクのような息子を荷物持ちに従え、朝一番でスーパーに出かけ、1人1本、1人1個の乳製品やパンを買ってきた。
今は我慢できることは我慢しなければ。決死隊の方々の姿を思い浮かべれば何をかいわんや、だ。
長い間コメントが出ずにみるみるうちに目から涙がにじむ。それほどの重圧だったのだ。自らが指揮する隊員と隊員を送り出してくれた家族に対してのお詫びと御礼。それは、高レベルでの被爆が必至である作業に従事することを命じざるを得なかったことへのお詫びと、自らの体を張って業務を遂行したことへの御礼の言葉だ。それよりも何よりも、言葉にならない涙に込められたやるせない思いに圧倒された方たちは多かったのではないか。
あることが当たり前、と思っていた東京の電気は、まさに福島県の方たちの犠牲の上に成り立っていたのだ、という紛れもない事実を突き付けられ、私は今更のように恥じ入った。
そして、東京電力で作業をする方たちや今回のハイパーレスキューの隊員の方たち(当然同じ人間であり、家族を持つ方たちだ。)―いわゆる“決死隊”―によって、私たちの生活が安全、安心に守られている。そのことに感謝する機会を今回の地震、津波、原発事故はあらためて教えてくれたのではないか。あまりに多くの方たちの命をはった高い高い授業料を、私たちは決して無駄にしてはいけないのだ、と思う。
死者、行方不明者の数は2万人に及ぼうとしている。こうしている中、避難所で持病が悪化している方も多いと聞く。仮設住宅の建設も始まったけれど、とても足りているとは思えない。避難所から首都圏等他県に避難してくる移動の途中に体調を崩される高齢者も多いだろう。ただでさえ、疲労はピークだろうから。そして私たちのような抗がん剤治療や放射線治療を定期的に受けておられる患者さんも今後のことを思えば不安でしかたないだろうと思う。
先日、朝日新聞社のネットで残間里江子さんが「東北の方たちは、本当に我慢強い。けれど今回くらいもっともっと甘えてほしい」というコメントを出しておられたけれど、本当にそうだと思う。雪深い中、じっと春を待っていた矢先のことだ。避難所の中で、泣きたいのに泣くことも我慢していたら、心が壊れてしまうのでは、と思うととても辛い。
さて、昨夜遅く、スーパーに立ち寄ってはみたものの、当然ながらほとんどのラックはからっぽで何も買えなかった。
1日1リットルの牛乳を飲むまるでミルクタンクのような息子を荷物持ちに従え、朝一番でスーパーに出かけ、1人1本、1人1個の乳製品やパンを買ってきた。
今は我慢できることは我慢しなければ。決死隊の方々の姿を思い浮かべれば何をかいわんや、だ。