今日は、確定申告のため休暇をとった夫と一緒に家を出た。電車は順調でいつもの時間に病院入り。さすがに月初めなので、採血は久しぶりに40人近くの待ち人数。それでも30分ほどで3本採取。今日はラッキーなことに上手なHさんにあたった。ご本人も覚えてくださっていて「半年ぶりくらいですね。」と。「いつもニアミスだったんですよ、今日はラッキーです。Hさんはお上手なので全然痛くないので。」と。その所為でリラックスしたのかどうか、本当に痛みがなく無事終了した。
改修工事が完了したようで、腫瘍内科の受付が以前と同じブースになった。採血結果が出るまで1時間半ほど待ち、中待合で20分ほど待ってようやく診察室へ。すっかり綺麗に改装されて椅子等もピカピカに新しくなっていた。
2週間ぶりの診察で、前回は、投与当日の殆ど朝まで不眠だったが、投与後の気持ち悪さはそれほどでなくナウゼリンを飲まずにすんだこと、月末に胸部圧痛があったこと、一昨日は頭痛でロキソニンを飲んだこと、今朝は、早朝左足が酷く攣ったことなどをご報告する。
今日の白血球は2900で低めだが、前回もちゃんと回復傾向にあったので、予定どおり、ナベルビンを投与して、次回は採血なしで点滴フルコースで行きましょう、ということになった。
そして処置室へ。今度は「化学療法室」と看板も新しくなっていた。部屋に入ると、今までの倍ほどの床面積になっていて本当にびっくりした。点滴椅子も倍増している様子で、すぐに窓際の椅子に案内された。温室のようで、ぽかぽか。今までより隣席との幅にずっとゆとりがあり、仕切りもこれまでの衝立と違って病棟と同じカーテンがかかっているので、隣の気配が全く違う。今日はとてもランチタイムには間に合わないことがわかっていたので、売店でお昼を調達して戻る。
が、倍増した床面積と倍増した患者に反して、看護師さんは今までどおりの体制。動線にもまだ慣れていなかったようで、針刺まで1時間半ほど待った。不安になって「忘れられていないですよね」と確認してしまった。ようやく針刺して頂いたが、やはり痛い。点滴の針刺は、採血室のHさんではないのだ。
ハーセプチンが始まったのは1時をすっかり回ってしまった。ハーセプチン、デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本が終わったのは4時過ぎ。抜針の衝撃も結構大きかった。一度痛くない針を経験してしまったので、ちょっと辛い。終了すると、周りにはもう患者さんは誰もいなかった。「今日は本当にお待たせしてすみませんでした。来週はもう少しスムーズに出来ると思います。」と看護師さん。先週末に改修工事が終わり、それから月曜日から使用できるように準備をしたそうだ。今日はオープンしてまだ3日目だという。本当にお疲れ様、である。
化療室を出るときに、今日の腫瘍マーカー等の結果をプリントして頂いた。また前回よりじわじわと上がっている。正常範囲内ではあるものの、この調子で上がると再来月には正常範囲超えだ。来週は先生と相談しなくては。
その後、会計を済ませて病院を出た。今日の病院滞在時間は7時間半。薬局に寄り、ロキソニンを頂いた段階で5時を回ってしまった。日が伸びたのでそれほどストレスはない、とはいっても、やはりフルタイム勤務と同じ。ぐったり疲れてしまった。
今日は持参した3冊を点滴開始前に読み終わってしまい、化療室の本棚から2冊お借りした。
1冊目は島本理生さんの「あなたの呼吸が止まるまで」(新潮文庫)。
『12歳の朔を襲ったあるできごとー。少女が決意したある復讐とは。』という思わせぶりな帯。井嶋ナギさんの解説のとおり「これは大人のための書であり、少年少女にとっては禁断の諸である、と。なぜならこの作品は、「『不安感』や『不安定ななにか』に満ちた、ある意味で、素晴らしく危うい小説だからだ。」に共感する。この子どもから少女への、不安定な頃の気持ちの丁寧な描写に引き込まれ一気読み。
2冊目は川上弘美さんの「ざらざら」(新潮文庫)。
恋する女たちの眺めのよさ、恋する時間の豊かさを、やわらかに綴る23の物語、とあるように川上さんワールド全開。「同行二人」、「椰子の実」、「春の絵」、「草色の便箋、草色の封筒」、「月火水木金土日」が特に印象に残った。
3冊目は齋藤孝さんの「必ず覚える!1分間アウトプット勉強法」(PHP新書)。
息子にも読ませたいな、と思い手に取った。「学んだことを口に出せ。三十数年の私の習慣」ということで著者のメソッドを伝授している。こうしてブログで本の紹介をしていると、それを前提として読むから、ただ漫然と読むのと違うことを感じている。後でコメントする、という前提で対象と接することは大切だとの主張。やはりそうだよな、と思う。私の言うことは聞かないので、試験が終わったら是非読んでみてね、と言っておいた。
4冊目は国立癌研究センター・がん対策情報センター編著「患者必携 がんになったら手に取るガイド」(学研)。
ネットでは既に公開されていたと思うけれど、今年3月11日に発行ということで見本版が本棚にあった。患者の声が沢山織り込まれているものだった。概要と乳がんの項目をピックアップして読んだ。やはりちょっと疲れてしまった。
5冊目は柳沢有紀夫さんの「ニッポン人はホントに『世界の嫌われ者』なのか」(新潮文庫)。
「海外在住日本人ライター集団を組織する著者が、世界各国から現地の声を集め、真実のニッポン像を紹介する驚異のレポート」という裏表紙のとおり、面白く読んだ。権容奭(コン・ヨンソク)さんの解説「『反日』/『嫌日』パラノイアに効くクスリ」も興味深かった。
というわけで、今日は最寄り駅に到着すると真っ暗だった。それでも三日月がとても綺麗な夜だった。帰宅すると先日夫が注文したパソコンが届いていた。まだセッティングには時間がかかりそうだけれど。
確定申告も無事提出し、夫が夕食を作って待っていてくれたので有り難かった。
今日届いたお花はピンク、オレンジ、白のラナンキュラスが3本ずつ、くじゃく草が3本。それぞれ花言葉は「輝く魅力」、「可憐」だそうだ。早速活けた。
今夜はステロイドのせいで、寝そびれると大変なので、早く寝なくては・・・。
改修工事が完了したようで、腫瘍内科の受付が以前と同じブースになった。採血結果が出るまで1時間半ほど待ち、中待合で20分ほど待ってようやく診察室へ。すっかり綺麗に改装されて椅子等もピカピカに新しくなっていた。
2週間ぶりの診察で、前回は、投与当日の殆ど朝まで不眠だったが、投与後の気持ち悪さはそれほどでなくナウゼリンを飲まずにすんだこと、月末に胸部圧痛があったこと、一昨日は頭痛でロキソニンを飲んだこと、今朝は、早朝左足が酷く攣ったことなどをご報告する。
今日の白血球は2900で低めだが、前回もちゃんと回復傾向にあったので、予定どおり、ナベルビンを投与して、次回は採血なしで点滴フルコースで行きましょう、ということになった。
そして処置室へ。今度は「化学療法室」と看板も新しくなっていた。部屋に入ると、今までの倍ほどの床面積になっていて本当にびっくりした。点滴椅子も倍増している様子で、すぐに窓際の椅子に案内された。温室のようで、ぽかぽか。今までより隣席との幅にずっとゆとりがあり、仕切りもこれまでの衝立と違って病棟と同じカーテンがかかっているので、隣の気配が全く違う。今日はとてもランチタイムには間に合わないことがわかっていたので、売店でお昼を調達して戻る。
が、倍増した床面積と倍増した患者に反して、看護師さんは今までどおりの体制。動線にもまだ慣れていなかったようで、針刺まで1時間半ほど待った。不安になって「忘れられていないですよね」と確認してしまった。ようやく針刺して頂いたが、やはり痛い。点滴の針刺は、採血室のHさんではないのだ。
ハーセプチンが始まったのは1時をすっかり回ってしまった。ハーセプチン、デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本が終わったのは4時過ぎ。抜針の衝撃も結構大きかった。一度痛くない針を経験してしまったので、ちょっと辛い。終了すると、周りにはもう患者さんは誰もいなかった。「今日は本当にお待たせしてすみませんでした。来週はもう少しスムーズに出来ると思います。」と看護師さん。先週末に改修工事が終わり、それから月曜日から使用できるように準備をしたそうだ。今日はオープンしてまだ3日目だという。本当にお疲れ様、である。
化療室を出るときに、今日の腫瘍マーカー等の結果をプリントして頂いた。また前回よりじわじわと上がっている。正常範囲内ではあるものの、この調子で上がると再来月には正常範囲超えだ。来週は先生と相談しなくては。
その後、会計を済ませて病院を出た。今日の病院滞在時間は7時間半。薬局に寄り、ロキソニンを頂いた段階で5時を回ってしまった。日が伸びたのでそれほどストレスはない、とはいっても、やはりフルタイム勤務と同じ。ぐったり疲れてしまった。
今日は持参した3冊を点滴開始前に読み終わってしまい、化療室の本棚から2冊お借りした。
1冊目は島本理生さんの「あなたの呼吸が止まるまで」(新潮文庫)。
『12歳の朔を襲ったあるできごとー。少女が決意したある復讐とは。』という思わせぶりな帯。井嶋ナギさんの解説のとおり「これは大人のための書であり、少年少女にとっては禁断の諸である、と。なぜならこの作品は、「『不安感』や『不安定ななにか』に満ちた、ある意味で、素晴らしく危うい小説だからだ。」に共感する。この子どもから少女への、不安定な頃の気持ちの丁寧な描写に引き込まれ一気読み。
2冊目は川上弘美さんの「ざらざら」(新潮文庫)。
恋する女たちの眺めのよさ、恋する時間の豊かさを、やわらかに綴る23の物語、とあるように川上さんワールド全開。「同行二人」、「椰子の実」、「春の絵」、「草色の便箋、草色の封筒」、「月火水木金土日」が特に印象に残った。
3冊目は齋藤孝さんの「必ず覚える!1分間アウトプット勉強法」(PHP新書)。
息子にも読ませたいな、と思い手に取った。「学んだことを口に出せ。三十数年の私の習慣」ということで著者のメソッドを伝授している。こうしてブログで本の紹介をしていると、それを前提として読むから、ただ漫然と読むのと違うことを感じている。後でコメントする、という前提で対象と接することは大切だとの主張。やはりそうだよな、と思う。私の言うことは聞かないので、試験が終わったら是非読んでみてね、と言っておいた。
4冊目は国立癌研究センター・がん対策情報センター編著「患者必携 がんになったら手に取るガイド」(学研)。
ネットでは既に公開されていたと思うけれど、今年3月11日に発行ということで見本版が本棚にあった。患者の声が沢山織り込まれているものだった。概要と乳がんの項目をピックアップして読んだ。やはりちょっと疲れてしまった。
5冊目は柳沢有紀夫さんの「ニッポン人はホントに『世界の嫌われ者』なのか」(新潮文庫)。
「海外在住日本人ライター集団を組織する著者が、世界各国から現地の声を集め、真実のニッポン像を紹介する驚異のレポート」という裏表紙のとおり、面白く読んだ。権容奭(コン・ヨンソク)さんの解説「『反日』/『嫌日』パラノイアに効くクスリ」も興味深かった。
というわけで、今日は最寄り駅に到着すると真っ暗だった。それでも三日月がとても綺麗な夜だった。帰宅すると先日夫が注文したパソコンが届いていた。まだセッティングには時間がかかりそうだけれど。
確定申告も無事提出し、夫が夕食を作って待っていてくれたので有り難かった。
今日届いたお花はピンク、オレンジ、白のラナンキュラスが3本ずつ、くじゃく草が3本。それぞれ花言葉は「輝く魅力」、「可憐」だそうだ。早速活けた。
今夜はステロイドのせいで、寝そびれると大変なので、早く寝なくては・・・。