先日もこのブログでそう書いたばかりなのに、こうして腫瘍マーカーが徐々に上がってくるのを目の当たりにすると、正直なところ、はて、どうしよう・・・と思う。
だからといって、今すぐどうこうできるわけでもないし、このまま経過を見て、正常範囲を超えてから考えればよいことだし、ここでうまいこと上げ止まってくれれば、迷わず今の治療を継続すればいいのだ。
そう、頭ではちゃんと分かっている。
が、ようやく髪の毛が大分元通りになってきたところだ。また次は脱毛系の抗がん剤投与になるかもしれない・・・と思うと、やはり落ち込む。
2年近くお世話になったかつらは綺麗にトリートメントして長期封印したはずなのに。まだ自毛デビューして5ヶ月ちょっとである。1月に亡くなったペコさんがブログに書いていらしたように、「乳がんになってから、デフォルトで”はげ”ですから！」とまで明るく言い切る強さは、情けないことに私には、ない。
ようやく一昨年5月までの休職のダメージがだんだん緩和されてきて、休暇も何とかかんとかやりくりできるようになって細々と仕事を続けている中、また綱渡りのように、そして薄氷を踏む思いでカレンダーを見ながら毎日を送るのか・・・と思うと、やはり落ち込む。
先日書いたように、今年は5年ぶりで海外旅行にも行ってみたい、と思っていた。勤続25年の長期休暇を使って、休薬の週を使えば可能かな、と。これぞ取らぬ狸の皮算用だ。
この計画だってあくまでナベルビンの治療＝二投一休のスケジュール＝が継続できれば可能な話。また別の薬になって、休みなく毎週の治療となれば、それも叶わなくなるだろう。ナベルビンを規定量の8割にしても骨髄抑制が十分にあるから、効いていることがわかった。だからハーセプチンと相性がよいと言われているナベルビンは、年単位で長く奏功してくれるつもりでいた。
甘かったのか。こうしてロキソニン等の薬の助けを借りながらなんとかナベルビンの副作用をやり過ごしているけれど、新しい薬になったら、そうできるとも限らない・・・と思うと、やはり、落ち込む。
タキソテール治療後丸2年かかって、ようやく足の親指の爪がほぼ元通りになってきた。が、まだ眉毛もまつ毛も元通りというには程遠く、薄く少ない。涙目や鼻水も引きずっているのだから、これでまた新たな副作用か・・・と思うとやはり、落ち込む。
こうして書きながら、我ながらだめだなぁと思う。自分の言動には責任を持ちたい、と偉そうなことを言いながら情けなくもみっともなく、こうして日々揺れているのだ。揺れているからロッキングチェアに座っているのかもしれないけれど・・・。
先日読んだ渡辺亨先生の「がん治療 迷いのススメ セカンドオピニオン活用術」にあったように、“がんになったら迷ってもいいのだ”、と自分で自分を慰めている。それでも、沢山悩んで沢山迷って、主治医と相談して、納得してこれと決めたら、あとは振り返らないで前に進みたい。
とりあえず、今はあまり先々のことを考えるのはやめて、楽しく週末を送りたいと思う。
そんなことを思っていたのに、突然午後2時45分過ぎ、宮城県沖の大地震。仕事をしていたら、いきなりゆっさゆっさと揺れ始め、どんどん揺れが大きくなる一方。隣の女性は大声を出すし、私は怖くて声が出なかった。立っているのもやっと。隣のアルバイトさんがいる部屋では書棚が倒れたりしてホコリがもうもうと立ち上がった。私の事務室は2階だが、7、8階の研究室では殆どのものが倒れて部屋に閉じ込められた人もおり、大変だった。ここでも震度5強だった。今までで経験した中で一番大きかった。その後も何度も大きな余震が続き、ずっと揺れている感じで仕事にならなかった。
とりあえず定時に徒歩で帰宅した。家では背の高いもの、安定感の悪いものが倒れたり、散乱していたり。幸い硝子が割れたり、大きなものが倒れたり、ということまでではなかったので、ひとまず片付けることができた。
が、ディズニーシーにいる息子も、都心の職場に足止めをくっている夫とも一応無事だという連絡はとれたけれど、今晩はＪＲをはじめ電車が全面ストップとのニュース。帰ってこられないのでは・・・、と心配だ。
電話は全く通じない。メールは生きているのに息子からは返信がない。薄着で出かけているので風邪を引かないか気が気ではない。「友人と一緒だし、アトラクションは点検中だけど、ゲームもあるし、余裕綽々」と電話があってからもう4時間以上経過している。
そして大学では明日二次試験がある。予定通り実施できるのかどうか。
帰宅してようやくニュースの映像を見て、国内観測史上最大の地震であることが判った。津波の映像もなんと恐ろしいことか。
お読み頂いている皆様は、無事でしょうか。とても心配です・・・。
だからといって、今すぐどうこうできるわけでもないし、このまま経過を見て、正常範囲を超えてから考えればよいことだし、ここでうまいこと上げ止まってくれれば、迷わず今の治療を継続すればいいのだ。
そう、頭ではちゃんと分かっている。
が、ようやく髪の毛が大分元通りになってきたところだ。また次は脱毛系の抗がん剤投与になるかもしれない・・・と思うと、やはり落ち込む。
2年近くお世話になったかつらは綺麗にトリートメントして長期封印したはずなのに。まだ自毛デビューして5ヶ月ちょっとである。1月に亡くなったペコさんがブログに書いていらしたように、「乳がんになってから、デフォルトで”はげ”ですから！」とまで明るく言い切る強さは、情けないことに私には、ない。
ようやく一昨年5月までの休職のダメージがだんだん緩和されてきて、休暇も何とかかんとかやりくりできるようになって細々と仕事を続けている中、また綱渡りのように、そして薄氷を踏む思いでカレンダーを見ながら毎日を送るのか・・・と思うと、やはり落ち込む。
先日書いたように、今年は5年ぶりで海外旅行にも行ってみたい、と思っていた。勤続25年の長期休暇を使って、休薬の週を使えば可能かな、と。これぞ取らぬ狸の皮算用だ。
この計画だってあくまでナベルビンの治療＝二投一休のスケジュール＝が継続できれば可能な話。また別の薬になって、休みなく毎週の治療となれば、それも叶わなくなるだろう。ナベルビンを規定量の8割にしても骨髄抑制が十分にあるから、効いていることがわかった。だからハーセプチンと相性がよいと言われているナベルビンは、年単位で長く奏功してくれるつもりでいた。
甘かったのか。こうしてロキソニン等の薬の助けを借りながらなんとかナベルビンの副作用をやり過ごしているけれど、新しい薬になったら、そうできるとも限らない・・・と思うと、やはり、落ち込む。
タキソテール治療後丸2年かかって、ようやく足の親指の爪がほぼ元通りになってきた。が、まだ眉毛もまつ毛も元通りというには程遠く、薄く少ない。涙目や鼻水も引きずっているのだから、これでまた新たな副作用か・・・と思うとやはり、落ち込む。
こうして書きながら、我ながらだめだなぁと思う。自分の言動には責任を持ちたい、と偉そうなことを言いながら情けなくもみっともなく、こうして日々揺れているのだ。揺れているからロッキングチェアに座っているのかもしれないけれど・・・。
先日読んだ渡辺亨先生の「がん治療 迷いのススメ セカンドオピニオン活用術」にあったように、“がんになったら迷ってもいいのだ”、と自分で自分を慰めている。それでも、沢山悩んで沢山迷って、主治医と相談して、納得してこれと決めたら、あとは振り返らないで前に進みたい。
とりあえず、今はあまり先々のことを考えるのはやめて、楽しく週末を送りたいと思う。
そんなことを思っていたのに、突然午後2時45分過ぎ、宮城県沖の大地震。仕事をしていたら、いきなりゆっさゆっさと揺れ始め、どんどん揺れが大きくなる一方。隣の女性は大声を出すし、私は怖くて声が出なかった。立っているのもやっと。隣のアルバイトさんがいる部屋では書棚が倒れたりしてホコリがもうもうと立ち上がった。私の事務室は2階だが、7、8階の研究室では殆どのものが倒れて部屋に閉じ込められた人もおり、大変だった。ここでも震度5強だった。今までで経験した中で一番大きかった。その後も何度も大きな余震が続き、ずっと揺れている感じで仕事にならなかった。
とりあえず定時に徒歩で帰宅した。家では背の高いもの、安定感の悪いものが倒れたり、散乱していたり。幸い硝子が割れたり、大きなものが倒れたり、ということまでではなかったので、ひとまず片付けることができた。
が、ディズニーシーにいる息子も、都心の職場に足止めをくっている夫とも一応無事だという連絡はとれたけれど、今晩はＪＲをはじめ電車が全面ストップとのニュース。帰ってこられないのでは・・・、と心配だ。
電話は全く通じない。メールは生きているのに息子からは返信がない。薄着で出かけているので風邪を引かないか気が気ではない。「友人と一緒だし、アトラクションは点検中だけど、ゲームもあるし、余裕綽々」と電話があってからもう4時間以上経過している。
そして大学では明日二次試験がある。予定通り実施できるのかどうか。
帰宅してようやくニュースの映像を見て、国内観測史上最大の地震であることが判った。津波の映像もなんと恐ろしいことか。
お読み頂いている皆様は、無事でしょうか。とても心配です・・・。
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