ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.3.29 送る春

2011-03-29 19:53:46 | 日記
 昨日、4月1日付異動の内示が出た。大地震があっても、計画停電があっても、異動は通常通り行うのだな・・・とぼんやりと思う。もちろん地震が発生する前に異動にかかる準備はほとんど終了しているのだから、それを反故にして止め置くということは、これからの長期戦を思えばあまりに非現実的だったのだろうけれど。

 私は異動希望を出していなかったけれど、今は1~2年で動くということも決して珍しいことではないので、内心ちょっとハラハラしていた。とりあえず残留。首がつながった感じだ。本当に有難いことに今のポストなら、週1の通院を続けつつ、超勤をすることもなく仕事と家庭と治療を両立することが出来る(と自分では思っている)からだ。
 だが、来年はまた悩むのだろう。3年はひとつの異動のタイミングだ。平日に通院する代わりに、その分を土日に出勤して補てんする等の無理をすることなく、自らの職責を果たすことの出来るポストが、この厳しい時代にどのくらい残されているのだろう。

 そんなわけで、今回も見送る役となった。異動することになった何人かの方と、先週末から今日にかけて、営業を再開した学内のレストランでランチもすることが出来て、とりあえずほっとしている。地震以降、なかなか通常営業が叶わなかったのだ。

 明日はまた通院日で休暇を取らなければならない。
 今年度で退職する方、最終日をお休みにされる方等、今日を最後にお目にかかることのない方も数多くいるだろう。他のキャンパスからこちらに戻ってくる方も、別のキャンパスに異動する方も、派遣が終了して本庁に戻る方も。そして新規採用者も。
 自分は同じ席に座っていても週末からは新しいメンバーとの新しい年度が始まる。言い古された言葉だけれど、春は別れと出会いの季節だ。

 形式的なことではあるが、派遣法に基づき、明後日付で知事宛に、あと3年間の派遣延長に同意するという書類にも署名して提出した。次回、3年後にも元気にこの同意書にサインをして出すことが出来るだろうか。

 久しぶりに今日は暖かい一日だった。これで平年並みだという。日差しは明るく春らしい。花粉は「非常に多い」と、天気予報では関東地方は真っ赤に塗り潰されていたけれど、やはり嬉しい。

 14日以来続いている計画停電についても、平日としては初めて全面中止となった。ほっとした。
 どこを見ても地震前には考えられなかったほどの大胆な節電をしているのは事実だ。だが、私たちがこの環境に慣れることが出来れば、そして、これまでのように湯水のように電気を使わなければ、今年の夏が猛暑かどうかは別として、頻繁に停電しなくとも乗り切れるのではないか、と考えるのは甘いのだろうか。


コメント
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