京大等の入試問題を試験場からリアルタイムでネット投稿して、試験時間内に回答をもらうという一連の事件。今のデジタル世代受験生にとっては、私たちが考える以上になんの苦もなく出来てしまうのかもしれない。ポケットに入れたままブラインドタッチで携帯メールを操作する、というのだから恐れ入る。
息子が通っている中学校では携帯を持っていったら行けない決まりになっているけれど、高校に入学したら今の携帯を新しくスマートフォンに変えてほしい、と言って今から楽しみにしているようだ。どんなものかと、ちょっとショップを覗きに行ったところ、携帯があまりに高価になっていることにびっくりした。私が今の携帯に変えて2年。その時も驚いたが、より一層高価になっている。かつてはゼロ円とか1円で新規契約した機種などどこを見ても、ない。一番安いものでも数万円だ。確かに携帯を買うよりもスマートフォンの方が安いようにも見える。こんな高度な機種はとても使いこなせないだろう私としては、電話とメールと、時々カメラ程度の機能で十分だが、スマートフォンはパソコン並の値段なのだから、それほど多機能なものなのだろう。
携帯だと、盗撮防止のためにカメラ撮影をすれば必ず何らかのシャッター音がするようだけれど、それに比べてスマートフォンの音は極めて小さいので、撮影してもわからないほどだそうだ。
それにしても、大学関係者としては実に悩ましいところだ。
そもそも入試など性善説で実施するものだから、最初から不正(カンニング)をするものとして監督の配置など、出来ないではないか。それでも試験監督が数人で部屋を回り、机の上にはこれだけのものを出し、それ以外はしまうように言い、携帯の電源は切る、ということはどこの試験場でもやっていることだろう。お手洗いに行く時は誰かが付き添っていく、というのもノーマルな対応だ。
夫の弁ではないけれど、本当に持ち物を明々白々にさせるなら、みんな丸裸で試験を受けさせなければならないという話になるが、それはいかにも非現実的だ。
一方、今でさえ入試における試験監督要員の確保にはどこの大学も頭を悩ませているだろうから、これ以上の手厚い配置は実際問題として、とても難しいだろう。
受験生のコメントで「受験生としてより、人として不合格」はとても重い言葉だ。
警察と大学と質問サイト運営会社が協力して徹底的に調査をするということだから、投稿した受験生は早晩特定されるのだろう、と思っていたが、昨夜早くも“東北地方の予備校生”というテロップが流れた。心底、怖い世の中になったと思う。
私自身は直接お世話になったことはないけれど、抗がん剤の副作用対策等を検索したら、この質問サイトに繋がったことがある。こうした“知恵袋”のサービス自体にはいろいろ助けられている人も多いだろうに、一旦こういう使われ方をしてしまうと、その存続だって怪しげなものに思われてくる。
雛祭りの日、もうすぐ本当の春が来る嬉しい季節だというのに、なんとも後味の悪い話題になってしまった。いろいろ我慢して努力を続けて試験に臨んだ受験生に、公正な合否結果を出してあげなくては、と心から思う。
発覚から5日目、今日の午後には逮捕のニュース。浪人して自宅を離れ予備校の寮に入ってまでの受験勉強一色の生活。切羽詰まっていたのだろう。数学が苦手だったのだろう。なんとかして合格したかったという気持ちは痛いほどわかるけれど、どうして簡単に一歩を超えてしまったのか・・・、とやるせない。
今日は久しぶりに青空の朝だったが、北風の冷たかったこと。すっかり冬に逆戻りの防寒着で出勤した。
息子が保育園、小学校の頃は、給食で四季折々のものが供されたのは本当に有難かった。こうして日々に追われていると、なかなかお祭り料理等は用意してあげられない。それでも、これから少しでも季節の彩りの食卓を目指したい、と思う。百点満点を目指すなら、ちらし寿司に茶碗蒸し、ハマグリの潮汁・・・とでもいきたいところだが、無理はしまい。鰆のイタリアンソテー(さわらは魚偏に春だ!)に桃の花を添えてお茶を濁し、デザートはきな粉と黒蜜に目がない2人のために、菱餅の色使いのくず餅を用意していたところ、夫が雛祭りのケーキをお土産に買ってきてくれた。両方はとても食べられず。それにしてもメタボまっしぐらではないか。
朝のニュースで「菱餅の色は、桃の花、雪の白、雪の下に芽吹く新緑を象徴しているのだ」と聞いた。色の重なりも自然どおりだ。そんなこと、今までちゃんと考えたこともなかった。いくつになっても学ぶことはある、としみじみ思う。
息子が通っている中学校では携帯を持っていったら行けない決まりになっているけれど、高校に入学したら今の携帯を新しくスマートフォンに変えてほしい、と言って今から楽しみにしているようだ。どんなものかと、ちょっとショップを覗きに行ったところ、携帯があまりに高価になっていることにびっくりした。私が今の携帯に変えて2年。その時も驚いたが、より一層高価になっている。かつてはゼロ円とか1円で新規契約した機種などどこを見ても、ない。一番安いものでも数万円だ。確かに携帯を買うよりもスマートフォンの方が安いようにも見える。こんな高度な機種はとても使いこなせないだろう私としては、電話とメールと、時々カメラ程度の機能で十分だが、スマートフォンはパソコン並の値段なのだから、それほど多機能なものなのだろう。
携帯だと、盗撮防止のためにカメラ撮影をすれば必ず何らかのシャッター音がするようだけれど、それに比べてスマートフォンの音は極めて小さいので、撮影してもわからないほどだそうだ。
それにしても、大学関係者としては実に悩ましいところだ。
そもそも入試など性善説で実施するものだから、最初から不正(カンニング)をするものとして監督の配置など、出来ないではないか。それでも試験監督が数人で部屋を回り、机の上にはこれだけのものを出し、それ以外はしまうように言い、携帯の電源は切る、ということはどこの試験場でもやっていることだろう。お手洗いに行く時は誰かが付き添っていく、というのもノーマルな対応だ。
夫の弁ではないけれど、本当に持ち物を明々白々にさせるなら、みんな丸裸で試験を受けさせなければならないという話になるが、それはいかにも非現実的だ。
一方、今でさえ入試における試験監督要員の確保にはどこの大学も頭を悩ませているだろうから、これ以上の手厚い配置は実際問題として、とても難しいだろう。
受験生のコメントで「受験生としてより、人として不合格」はとても重い言葉だ。
警察と大学と質問サイト運営会社が協力して徹底的に調査をするということだから、投稿した受験生は早晩特定されるのだろう、と思っていたが、昨夜早くも“東北地方の予備校生”というテロップが流れた。心底、怖い世の中になったと思う。
私自身は直接お世話になったことはないけれど、抗がん剤の副作用対策等を検索したら、この質問サイトに繋がったことがある。こうした“知恵袋”のサービス自体にはいろいろ助けられている人も多いだろうに、一旦こういう使われ方をしてしまうと、その存続だって怪しげなものに思われてくる。
雛祭りの日、もうすぐ本当の春が来る嬉しい季節だというのに、なんとも後味の悪い話題になってしまった。いろいろ我慢して努力を続けて試験に臨んだ受験生に、公正な合否結果を出してあげなくては、と心から思う。
発覚から5日目、今日の午後には逮捕のニュース。浪人して自宅を離れ予備校の寮に入ってまでの受験勉強一色の生活。切羽詰まっていたのだろう。数学が苦手だったのだろう。なんとかして合格したかったという気持ちは痛いほどわかるけれど、どうして簡単に一歩を超えてしまったのか・・・、とやるせない。
今日は久しぶりに青空の朝だったが、北風の冷たかったこと。すっかり冬に逆戻りの防寒着で出勤した。
息子が保育園、小学校の頃は、給食で四季折々のものが供されたのは本当に有難かった。こうして日々に追われていると、なかなかお祭り料理等は用意してあげられない。それでも、これから少しでも季節の彩りの食卓を目指したい、と思う。百点満点を目指すなら、ちらし寿司に茶碗蒸し、ハマグリの潮汁・・・とでもいきたいところだが、無理はしまい。鰆のイタリアンソテー(さわらは魚偏に春だ!)に桃の花を添えてお茶を濁し、デザートはきな粉と黒蜜に目がない2人のために、菱餅の色使いのくず餅を用意していたところ、夫が雛祭りのケーキをお土産に買ってきてくれた。両方はとても食べられず。それにしてもメタボまっしぐらではないか。
朝のニュースで「菱餅の色は、桃の花、雪の白、雪の下に芽吹く新緑を象徴しているのだ」と聞いた。色の重なりも自然どおりだ。そんなこと、今までちゃんと考えたこともなかった。いくつになっても学ぶことはある、としみじみ思う。