ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.4.6 旅は3日目、オンライン瞑想ヨーガのクラスの後は、2019年、旅立ちの春を想い、今日もお礼参り

2023-04-06 23:01:20 | ヨガ
 昨夜は寝不足だったこともあり草臥れて、夫より一足早く大浴場から戻った後は、そそくさとベッドに入って、先に入眠することに成功する。

 今日から息子は都心駅での研修で、朝出かけるのが早いとは聞いていたが、その起床時間より前に起きて確認することも出来ず、いつも通りのスマホアラームが鳴ってびっくりする。夫が起こしてくれたようで、安心してまたウトウトと二度寝。
 夫はTVのニュースを点けていたが、その声が何やら子守唄のようで、BS朝ドラの時間前にようやく目が覚める。

 地デジ朝ドラを視て、朝風呂へ。貸し切りかしらと思ったらお二人先着がいた。それでも広いお風呂で手足を伸ばして温めると、足湯だけよりもいい感じ。旅行中は毎日15,000歩超えの強行軍だから、足も膝も大事にしないと、である。
 部屋に戻って(夫は朝風呂も足湯もなし)サンドイッチや果物、ジュースに紅茶、ヨーグルトという自宅とほぼ同じラインナップの朝食。

 朝食後は、Sさんの瞑想ヨーガのクラス。若干ベッド等を動かしてバスタオルを敷き、ウエアに着替えて準備をする。10分前にZoomに入ったら一番乗りだった。その後、Hさん、Jさん、Iさん、Nさんという指導者養成コースのメンバーが揃う。
 楽な姿勢で座り、ॐ(オーム)を3回唱え、クラスがスタート。今日は、4月、新しい生活でやってほしいアーサナに挑戦するとのこと。呼吸法はプラーナ(エネルギー)を取り込み、バンダトラヤ(喉、会陰、下腹の3か所)でエネルギーが逃げていくのを止める練習。

 正座からスタートし、猫背になって背中を緩め、横座りして身体を捩じる。アンテナのポーズをとった後は、つま先を開いて前腿を伸ばして寝っ転がり、寝床のムドラー。正座に戻り、片鼻呼吸でバンダトラヤ。最後はクリシュナのキールタン。ナンダ ナンダ アーナンダ ナンダ ナンダ ゴーヴィンダ ナンダ ナンダ ゴーパーラ。今日も新しいキールタンが紹介される。ノリノリのメロディだ。

 2分ほど延長してクラスが終了し、質問と感想タイム。
 Jさんからはバンダがうまくできないが何かコツはあるか、とのこと。
 Sさんから、普段は使わない骨盤底筋だが、筋トレはやればやるほど変わるので、まずは5秒締めて5秒緩める、を10回からスタートするとよい、というアドバイス。
 Tさんからは片鼻を抑えるときの薬指の位置の確認。
 久しぶりに参加されたIさんからは気持ち良かったが、腕があがらなくてびっくり、という感想。
 Nさんからも気持ち良かった、寝床のムドラーが好きとのこと。Sさんから、本当は倍くらいの時間をかけてやるものだけれど、今日はショートバージョンで、とのこと。

 私は今日も新しいキールタンが歌えて楽しかったとお伝えする。Sさんからは、本当は間奏があるのだけれど、今日は時間の関係で、なしのパターンだった、と。ということで、10分ほど延長して、退室する。

 夫が息を殺して(!?)部屋で待っていたので、急いで片付け着替えを終えて、ホテルを出る。
 今日は、息子が大学4、5回生時に2年間暮らした寮のある街へ。まずは地下鉄でJR京都駅へ向かい、そこから快速網干行きに乗車。ボックスシートだとなんとなく旅行気分になる。車窓から見える桜はまだ頑張っている。

 30分弱で最寄り駅に到着。駅を降りると、色々な思い出が沸き上がってくる。駅ナカは初めて降りた時に比べ、お店も増えて随分綺麗になっている。4年で卒業が出来ないことが分かった時、私達親以上に本人は不安だったろうと思うと、まあ本人の自業自得の面はあるにせよ、胸がヒリヒリと痛む。

 てくてくと歩き、商店街を見ながら、寮の前に到着。外観を見て、あの部屋だったね、と言い合う。なんとなくエントランスを覗くと寮長さんの姿が。異動もあるし、退寮から丸4年経っているのでまさかお会いできるとは思わず、手ぶらで来てしまったが、我々の顔を覚えていてくださり、ご挨拶。寮母さんも出てきてくださって、記念写真撮影。

 2018年6月18日、大阪直下地震に遭遇し、ホテルからは施設の安全確認のため連泊を断られ、追い出されてしまった。電車は止まっているし、当日帰京することも出来なくなった私達を、寮のゲストルームに泊めてくださった。息子の就職活動中も見守ってくださったことなど、思い出は尽きない。
 4年務めた大阪の鉄道会社を辞し、今回転職で都内鉄道会社に就職し、自宅に戻り、今は研修中であることもご報告。お目にかかれて良かった。

 お世話になったスーパーやらコンビニやらを見ながら再び駅に戻り、ここに来るときに定宿にしていたホテル(まさにここで地震に遭遇した。)へ。ランチを摂ってもいいかなと思っていたところ、コロナ禍のせいなのか、レストランは宿泊客の朝食以外営業を休止しているとのこと。残念。

 そのまま大学へ向かう。新学期、キャンパス内は沢山の学生で活気がある。昨日訪れた京都市内のキャンパスに比べて敷地が断然広く開放感が大きい。合唱団の定期演奏会が開かれたホールでは、学生健康診断が行われていた。
 13時を過ぎないと一般、地域の方たちはご遠慮ください、の張り紙があり、生協食堂は使えない。少し時間調整をして、私は一汁三菜を、夫はラーメンと飲みものをトレーに載せて席に着く。
 長く勤務していた大学と違い、大きな食堂は殆ど全て一人席でアクリル板が設置されており、4人テーブルで2人並んで座れる席はかなり少なかった。
 巷では、アクリル板を外すレストランも増えてきているが、今後はどうなることだろう。

 お腹一杯になり、再びJRで京都駅まで戻る。往復3時間で戻ってきた。あれこれ家財道具等も揃えたショッピングモールへも立ち寄る。
 等持院に本店のあるケーキ屋さんでお茶をして、水分と糖分補給。その後、書店で文庫を購入してから、バスに乗って、今度は2,3回生時にお世話になった清水五条の寮に挨拶に。
 五条大橋近辺のお店もかなり変わっており、びっくりした。やはりコロナの影響か。

 西陣の寮からここに引っ越してきた時、荷作りが間に合わず、引っ越しトラックが痺れを切らして出てしまい、息子はタクシーで後から追いかけたものの、部屋に積まれた段ボールを片付けることすら出来ず体育座りで寝た、という場所である。そんなわけで無事お礼参りも終了。

 この後、坂を上ってバス停までぶらぶら歩く。着物のレンタル屋さんがこれでもかというほど軒を連ねている。皆清水寺に向かうようだ。ホテルに戻るバスに乗ったものの、車内はまさに人種のるつぼ、そして阿鼻叫喚の、無理を通せば道理が引っ込む大混乱だった。
 座っている客の顔面に立っている客のお尻が押し付けられるくらい混雑しているのに、ベビーカーを畳まず、入口付近や降り口付近に陣取っている外国人の家族連れが複数いて、皆が降りられないわ、乗れないわという始末。
 それでも決して畳もうとしない。もちろんお母さん一人で赤ちゃんを抱いているからベビーカーは畳めないとか、畳んだら赤ちゃんを抱えて一人で降りられない、というのなら仕方がない。けれど、お父さんもいておばあちゃんもいて手は十分にあるのに、開いたままのベビーカーを無理に狭い通路にどーんと鎮座させている。

 言葉がわからなくとも、皆が迷惑している状況くらいわからないのだろうか。運転手さんも為す術もなく「降りられるところからどうぞ降りてください」とアナウンスするけれど、これでは料金の回収は大丈夫なのか、と他人事ながら心配になる。

 そんなこんなでゲッソリしてバスを降りる。地下鉄でホテル最寄り駅まで戻り、一旦部屋で休息。また大きなバスが2台止まっており、エントランスには白人のツアー客の姿が沢山。
 綺麗になった部屋でお茶を淹れて一息つく。夫は相変わらずベッドでウトウトしたと思ったら鼾をかいている。

 昨日、一昨日とずっと出先から電話しかできなかったが、今日はようやく母にMeet通話。強風だけれど暖かく天気は良いという東京に比べてこちらは湿度が高く、曇天で夜からは雨という状況。
明日は一日雨降りのようだと話す。デイサービスにも行って元気そうだったので何より。

 息子は、今日はほぼ見学程度だったというが、やはりお疲れ気味のようだった。緊張しているだろうし、当然だろう。あと1日で週末だ。頑張れ。

 夕食は、お友達に教えて頂いたのをきっかけに、息子とも何度も訪れた京料理のお店を予約していた。7年ぶりくらいだろうか。2階のテーブル席は以前座ったことのある場所だった。3人連れが先に一組おられ、真ん中の部屋は開いており、奥では賑やかな声が聞こえていた。前菜からデザートまで、10品の目にも鮮やかな季節のコースを2時間かけて堪能した。

 女将さんが忙しそうに一人で給仕してくれる。従業員が随分減ったようだった。入る時に大将の姿をちらりと見たけれど、やはり少しお年を召した感じだった。以前は、大将自ら姿が見えなくなるまで見送ってくれたのだけれど、今日は女将さんが。コロナで色々中断していた、とのことだった。
 帰りもバスに飛び乗り(あわや発車するところを止めて頂いた)、地下鉄を乗り継いで部屋に戻ってきた。

 明日は一日雨の予報。3日間かなり頑張ったので(本日の万歩計は19,000歩超え)、少し緩い日程で、雨に濡れない目的地を組み直さないと、である。

コメント
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