おもしろい本を読んだ。
それは「いまさらきけない化学の疑問」。
身近な疑問を化学的に、しかしわかりやすくしてくれる。
たとえば、巷でよく話題になるマイナスイオン。
あれは化学式でマイナスの記号がついている陰イオンとは別物で、
負イオンのことだというのは、この本を読んで初めて知った。
しかも、マイナスイオンの効果はいまだにはっきりしておらず、
マイナスイオン商品のほとんどは怪しげなんだそう。
昔、これを読んでいたら、トルマリンゴなんか買わなかったと思う。
せっけんで泡ができる説明に出てきた水をくわえているヘビの図は
かわいくて、しかもわかりやすいイメージで、ずっと頭から離れない。
昔習ったベンゼン環以上に印象的だった。
ナノ粒子は危険かもしれないという最新の話題から、
ガス風呂より薪風呂のほうが体が温まるというのはほんとうか?なんていう
ロウテクのなぞの解明まで、話題はもりだくさん。
今度は「いまさらきけない物理の疑問」を借りてくるつもり。