先日、熊野古道の大雲、小雲取越えトレッキングしたあと、
那智勝浦沿岸をカヤッキングしました。
トレッキングも面白いけれど、やはりカヤッキングは、
トリップ感の深み、体感のリアルさ、自然との一体感の生々しさ、
海面を滑りゆく心地よさ、波うねりのリズムと同調する音楽的快感、
重力からの解放感、そしてイマジネーションの広がりという意味において
次元が違うというか、アウトドアにおいてひときわ突出した
king of king,lord of lord だな
という実感を改めて噛みしめながら、漕ぎ進みました。
ここら辺は南国・紀州の中にあってもひときわ温暖な場所で、
特に太陽光線の輪郭がひときわ鮮やかというか、
太い感じがします。
真冬でも天気のよい日には春みたいな陽気となります。
この日は日本各地で大荒れ、高野山あたりでは大雪が降ったのですが、
ここではまさに春でした。
洞窟と小島が無数に点在する極めて魅力的なスポット。
海上から那智の滝が見えたり、
水路を入ってゆくと雰囲気ある湖に通じていたり、
1級フィールドですね。
今回は岸ぎりぎりをこれでもかというほどトレースして
岩一つ一つの配列を暗記するかのごとく、漕ぎました。
プランクトンの少ない冬の海は、ため息ができるほど
美しいものです。
紀伊半島はホームグラウンドであるので、
定期的にあっちこっち巡回パトロールせにゃあいけませんのですが、
パトロールの度に新しい発見があったりして、
今回のここの巡回も非常に面白かったです。
このフィールドもまた、今年のツアーコースのひとつとなります。