プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

三峰山霧氷ハイク・スノーシュー

2012-01-16 15:25:22 | インポート
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 先日、奈良県と三重県の県境に位置する三峰山(みうねやま・1235m)に、
 霧氷を見に行きました。

 登山口から山頂近くまでは普通に登山し、
 山頂近くでスノーシューに履き替え散策しました。
 冬型の気圧配置で風強く、時折吹雪いたりして
 展望はよくなかったですが、
 霧氷はしっかり堪能できました。

 霧氷とは、空気中の水蒸気や水滴が樹木の枝などに当たることによって凍結、あるいは昇華して起こる現象です。ところで霧氷と樹氷とはどう違うねん? とよく思いますがカヌーとカヤックとの違いみたいなものでどっちでもいいと言えばいいのですが、厳密に言うと樹氷とは霧氷の一種で、霧氷には他にもより粒の大きい粗氷(そひょう)、霜状になった樹霜(じゅそう)などがあります。要するに「霧氷」という大きなくくりの中に樹氷、粗氷、樹霜という3つの現象がありまして、だいたい樹氷ができるような条件の場合、同時に木によっては粗氷ができていたり樹霜ができていたりもするから、総称として「霧氷」と呼んでいるのだと思います。
 カヤックをカヌーと呼んでも問題ないように、
 樹氷と言ってもなんら差し支えないでしょう。

 霧氷という化粧をまとうことによって、
 通常は平凡な木々も気品や神秘性といった、
 極上の詩情を醸し出しますね。

 この三峰山は厳しい冬山登山という感じではなく、
 (といっても基本的な冬山装備は必要ですが)、
 歩きながら徐々にその景観にチューニングを合わせてゆき、
 美しい霧氷のポエジーと一体化するとノリで、
 時には立ち止まったり寝転んだりと、自由に歩けるところがいい。


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鏡石山トレッキング

2012-01-16 14:19:58 | インポート
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 先日、鏡石山をトレッキングしてきました。
 和歌山北部の海南市から金屋町に抜ける古道を通るルートで、途中紀伊水道が大きく見渡せるビューポイントがでてきたり、陶芸工房が見学できたり、意外と長い雑木林の縦走道が続いたり、あちこちに通じる小道が錯走しどこに通じているんだろうかと想像をかき立てられたりと、派手さはないけれど満足いく歩きが味わえる里山でした。

 こういう、なかなか着眼点が届きづらいけれど、
 着眼してみると案外面白いコースってのも世の中には
 無数にありますよね。

 鏡石山の名前の由来は、その昔、山頂付近にある岩々が夕日に照らされることによって鏡のようにキラーっと反射し、それによってふもとの下津あたりの海で操業する漁師がまぶしすぎて仕事にならず、たびたび岩を煙でいぶしに行ったという逸話からきています。
 ほんまかいな? と思いますが、昔の漁師は「山立て」と言って、山を見て現在位置を把握するというナヴィゲーションを行っていましたから、本当なんでしょうね。
 人々の暮らしの中で、海と山とが繋がったものとして捉えられていた昔の里山、里海文化を感じられるちょっとした面白いエピソードです。

 その岩々も、今はもうその面影は残っていないようです。岩の一部のみが残っている部分が、一番下の写真です。
 これではまったく分かりませんね。


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