歌そのものではなく、最近読んだ、歌謡曲にまつわる著書を紹介したい。作詞家阿久悠氏の「歌謡曲の時代 歌もよう人もよう」である。阿久悠氏が作詞した90曲以上に及ぶ歌謡曲のタイトルから、今の世の中を見つめるというテーマで書かれたエッセーであり、氏の世相に対する鋭敏な感覚こそが、すぐれた歌詞を生み出すのだということが納得できる。悲痛な叫びのような、前書きの最後の文章を紹介しておきたい。
「歌謡曲のない時代は不幸な時代である。歌謡曲よ目を覚ませ、餌を食え。」

出演者も知らず何気なくチャンネルを合わせた「ミュージック・フェア」に福山雅治が出ていた。『東京ブギウギ』『銀座カンカン娘』といった服部良一氏作曲の戦後のヒット曲を唄っていたのが目を引いた。アレンジはオリジナルとずいぶん違ったが、こういうポップス系の歌手が昭和歌謡を唄うのはいいことだ。
「歌謡曲のない時代は不幸な時代である。歌謡曲よ目を覚ませ、餌を食え。」

出演者も知らず何気なくチャンネルを合わせた「ミュージック・フェア」に福山雅治が出ていた。『東京ブギウギ』『銀座カンカン娘』といった服部良一氏作曲の戦後のヒット曲を唄っていたのが目を引いた。アレンジはオリジナルとずいぶん違ったが、こういうポップス系の歌手が昭和歌謡を唄うのはいいことだ。