★みずき舞さんが3年前、細江真由子から改名して『あなたがそばにいるだけで』で再デビューされたときには、その愛くるしい美貌に目を見張り、爽やかな歌謡曲の旗手として期待しましたが、世間の評価はなかなかそれには応えてくれませんでした。
★軽いタッチの『夢ゆらら』、女心をしっとり歌う抒情歌謡『夕なぎ岬』もあまりパッとしませんでした。そして前作『大和撫子』では、一転して和服衣装で演歌に方向転換、あまりにも古風でつつましやかな女性がテーマの幸せ演歌で、彼女のファンでもとまどって引いてしまった人がいたのではないかと思います。
★今回の新曲『やどり木』は、ごく普通の幸せ演歌で、あまり新味はないものの、カラオケ向きと言えるでしょう。作曲の大地良氏とは杉良太郎さんのことだそうです。
★私個人としては彼女がこのまま演歌の枠に収まってしまうのではなく、『あなたがそばにいるだけで』のような癒し系の大人の歌謡曲路線にまた戻ってほしいと願っています。