★この『聖橋で』は、11日のNHK歌謡コンサートで、あさみちゆきさんのギター弾き語りにより全国に流れました。この曲は、先月1日に惜しくも亡くなられた阿久悠氏の作詞で、特に内容が阿久悠氏の青春時代をテーマにしているとのことで、脚光を浴びています。
★今年2月に発売された彼女のサードアルバム「あさみのうたⅢ」は、すべて阿久悠氏の作品で話題となりました。その2曲目に収録されている『聖橋で』が、今回ニューアレンジで、新しくレコーディングしてシングルバージョンとして世に出ました。
★歌詞の中では何といっても、「だからわたしは鬼になる」のフレーズに強烈な印象を受けます。愛するがゆえに冷たく突き放す。この感情を彼女は実にうまく歌い上げています。さすがは阿久先生が見込んだだけのことはあります。歌謡コンサートのインタビューでも彼女が言っていたように「歌をお手紙だと思って、お客さんのもとに大切に届けてほしい」との先生の言葉どおり、聴く者の心に訴えてきます。
★4年前に私が初めて彼女をテレビで見たときに、スケールの大きな歌手になると感じたインスピレーションが、ますます現実になってきたと実感します。「公園の歌姫」が21世紀の大歌手として飛躍することを、熱い心で期待しましょう。