小金沢昇司さんは中堅の男性演歌歌手として安定した人気です。彼の魅力はその立派な体格を生かした伸びやかな美しい歌声でしょう。
10月に出た彼の新曲「願(ねがい)・一条戻り橋」はその美しい声を存分に生かした美しく優しい曲調に仕上がっています。
この曲のテーマとなっている京都市の一条戻り橋は、歴史的な伝説に彩られた名所で、近くには陰陽師で有名になった晴明神社があり、近ごろ人気の観光スポットになっているようです。
実を申しますと、私は生まれてから18歳の頃まで一条戻り橋にほど近いところに住んでいましたので、この曲には特に他にない親しみを感じます。
曲の内容は別離の切なさを歌ったもので、どちらかといえば女性の心境のようですが、老若男女を問わず、また別離の理由も死別・生き別れを問わず、それぞれ聴く者がイメージすればよいと思います。
切なさや悲しさをテーマにしているもの、明るく堂々とした歌唱で、聴く者の心に訴えかけてきます。本当にいい曲だと思います。息の長いヒットとなるよう期待しています。