11月に発売された新曲で、日本クラウンの公式サイトによると、『女の空港』に続く川野夏美さんのドラマティック艶歌路線とのことです。
『女の空港』が別れのはじめの切なさを歌った曲なら、この『悲別~かなしべつ~』はもう別れて遠く去った相手を想う切なさを歌った曲で、一連性を感じさせます。
彼女は大変表現力に優れた歌手で、この曲でも切ない想いと強い意志をうまく歌い上げていると思います。
歌詞もよく工夫されていて、廃線のため観光資源となっている悲別に「あなたに帰る汽車は来ない」という気持ちを重ねあわせ、詩情ゆたかな作品になっています。
もう彼女も若手というより中堅歌手としての存在感がありますが、持ち前の前向きな明るさを武器にこの曲でさらにステップアップしてほしいものです。