若手から中堅への過渡期にある女性演歌歌手の中で、忘れてはいけないのが椎名佐千子さんです。彼女もいろいろと試行錯誤の中で、しっとりした抒情演歌路線を志向しているようですね。
1月24日に出た彼女の新曲は京都府の著名な港町、舞鶴を舞台とした旅情演歌です。せつなさの中にも強い意志を感じさせる歌唱に思わず聴き惚れてしまいます。
各コーラスの歌詞がすべて“おんな舞鶴 なみだ雨”で終っているので、タイトルは「舞鶴なみだ雨」でもいいと思うのですが、女の心情を前面に出したタイトルかなと感じました。
舞鶴ってなかなか美しい地名で、釧路湿原で見られる丹頂鶴の優雅な舞のイメージがありますね。ところが舞鶴をタイトルにした曲はこれまで皆無だったようで、その点でも新鮮なので、彼女の代表曲となればいいと思います。
面長の和風美人で長身というルックスは、先輩の市川由紀乃さんとの共通点もありますので、追いつき追い越す勢いで頑張ってほしいと思います。