先日は阿久悠氏の著書へのコメントで、“聴かせる歌”について書きましたが、川野夏美さんの2月21日発売の新曲「孔雀の純情」は、まさにその“聴かせる歌”だと思います。
一風変わったタイトルの曲で、作詞は「神田川」の喜多條忠氏です。喜多條忠氏作詞の曲といえば最近では山内惠介さんの「スポットライト」があります。
キャッチコピーは、“孔雀の華やかな羽をモチーフに失った恋の喪失感を歌う2018年の勝負曲”とあります。孔雀を題材に使うという点がこれまでにあまりない発想で新鮮な感じです。豪華で派手な印象のある孔雀の羽を一本残さず抜くという歌詞で、主人公の女性の鋭い冷徹なまでの意志が表現されています。
この曲をうまく表現するにあたり、彼女の歌唱力が十分に発揮されていると思います。
彼女にはどちらかというといわゆる「ど演歌」より歌謡曲のほうが合っていると思いますので、この曲のような聴かせる歌謡曲の路線で進んでいってほしいものです。