さて、本年初めて取り上げますのは、昨年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した辰巳ゆうとさんの『下町純情』です。この曲は昨年1月17日の発売なので、もうすぐ1年になるのですが、あまり強く関心を持つに至りませんでした。
今回の受賞シーンをテレビで見て、ジェロさん以来10年ぶりの演歌の最優秀新人で、ルックスはいいし明るいイメージだし、これは大いに期待できると改めて認識しました。
この『下町純情』という曲はメジャー演歌の定型的な曲調ではありますが、歌詞の内容がちょっと面白いです。視点が第三者的で、失恋をした男を同性の友人・同僚が励ますような内容です。歌詞にも「ジロジロ見るなよ」「くよくよするなよ」といった話しかけがあって、くだけた雰囲気です。「わるい女は男のあこがれ」といった少しドキッとする文句もあります。
彼は20歳の現役大学生で、祖父の影響で演歌歌手を目ざすようになったとのこと。なかなかいい声をしていますし、アイドル的なイケメンなので、今回の受賞をきっかけに人気がますます出て、ブレークする可能性があります。
「第二の氷川きよし」との呼び声もあるようですが、とにかく演歌界を元気にするような大活躍を期待しましょう。