椎名佐千子さんは、正統派の演歌歌手としての存在感を1曲ごとに際立たせているとの実感があります。
1月1日に発売された新曲『漁火街道』は、前曲『舞鶴おんな雨』と同じく、切なさを前面に出した旅情演歌のご当地ソングで、舞台を日本海に沿って京都府から福井県に移しています。
漁火街道とは椎名さんのyoutube動画での説明によれば、敦賀から三国にかけての街道だそうです。その街道を逢えない相手の面影を追いながら行く女性の切ない心情がテーマになっています。
この曲の大きなポイントは3行目の「ねぇ ねぇ あなた」のフレーズでしょう。彼女の動画でもここをうまく歌うのがこの曲のコツとのことで、心の中で「ねぇ」とつぶやくように、また2回の「ねぇ」に変化をつけ、後のほうが思いが強くなるイメージで歌ってほしいとのことです。
彼女の歌唱は高音から低音まで本当に安定していて、主人公の心情が直接的に伝わってきます。
きっとカラオケでも人気曲となって、彼女のますますの飛躍につながる1曲となることでしょう。