今回はかなり異色の新人歌手を取り上げます。まず芸名が変わっていて、「おかゆ」と言います。出身は札幌市で、27歳の女性です。「おかゆ」の由来は中学時代のニックネームで、本名の「ゆか」をもじってとのことです。
彼女はシンガーソングライターで、インディーズではCDを出していたそうですが、この5月1日にビクターエンタテインメントから『ヨコハマ・ヘンリー』でメジャーデビューしました。もちろん作詞作曲は彼女自身で「OKAYU」名義になっています。
私はこの曲をYoutubeのショートのMVやサイトの試聴でしか聴いていないので、フルコーラスではないのですが、80年代の雰囲気がただよう軽快な歌謡ポップスで、これはなかなかいけるなと感じました。
歌唱は大変歌い慣れた感じで、それもそのはず、彼女は全国の居酒屋、スナックに飛び込みで流しをやってきた経験があるそうです。それでキャッチコピーが「平成のおんなギター流し」になっているわけです。
彼女の声は適度にハスキーで、歌謡ポップスにはもってこいと言えるでしょう。MVでも都会的な大人のムードをうまく表現しています。
歌詞の内容は、横浜でヘンリーという米兵に恋をした若い女性が主人公で、突然別れを告げられ、過去の想い出にひたるというものです。何か終戦直後の情景のようでもあり、ノスタルジックな気分が味わえます。
曲のポイントとなるのは繰り返される「ラ・ラ・ラ・ラ・ララバイ」のフレーズで、これが耳になじんで、歌謡ポップスファンには受けそうです。
令和の初日にメジャーデビューした話題性十分の「おかゆ」さんに、大きな期待を持って注目していきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=GtkvxDybtM8