川野夏美さんの新曲『満ち潮』は、「夏美歌謡」を究める彼女にまことにふさわしいセンスのいい曲です。企画シングルの『青い瞳の舞妓さん』を別とすると、『なみだ雲』から1年をおいて11月6日の発売です。
今回はご当地ソングになっていて、舞台は和歌山県白浜町で、歌詞には一箇所だけ「朝来帰(あさらぎ)の海」という地名が出てきます。
この曲のポイントは何と言ってもサビの「Bye bye my love」を繰り返すところです。
歌謡ポップスで英語の歌詞が使われることはよくありますが、彼女の曲では初めてのようで、彼女自身このフレーズは大変気に入っているとのことです。
内容は恋を断ち切った女性の心情で、満ち潮とは愛情がもう満ちてしまって、先が見えないことを象徴しているようです。
作詞は『残酷な天使のテーゼ』『淋しい熱帯魚』などで有名な及川眠子さんで、川野さんの曲は初めてになります。それだけにこれまでにない斬新な曲想で、彼女のまた新しい魅力が発掘されたように思います。
歌謡曲のカラオケファンを中心に、大きな人気が出ることは間違いないでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Yllvnn7gt0k