今回も初めて取り上げるベテランの女性演歌歌手、夏木綾子さんです。彼女についても服部浩子さんと同じく、定型的な女性演歌のイメージが強く、あまり関心がありませんでした。
彼女の10月5日発売の新曲『夢花』に注目したきっかけは、「大戸ひろしの演歌レッスン」で服部浩子さんの『夜雨抄』のレッスン動画を見ていたとき、大戸氏がこの曲に言及していたからです。
聴いてみると、これも新しい感覚のあるいい曲だなと思いました。
内容としては、恋も未練も出てこない人生応援歌ですが、さりとて根性を前面に出すわけではありません。
夢を捨てず、明日に向かって歩いて行こうと優しく語りかけるような内容で、フォークのテイストがある愛唱歌の趣を感じます。
作詞作曲は、川中美幸さんの『越前岬』や香田晋さんの『手酌酒』などを作曲している岸本健介氏で、元々フォークも手がけていたとのことで、なるほどと思いました。
学校のコーラスなどで歌わせてもいいような曲で、老若男女を問わずどなたにもおすすめできる曲です。