今回は一風変わった歌謡曲を取り上げたいと思います。歌手は三田りょうさんという男性演歌歌手で、この方は近年、あまり普通の男女の情愛なんかを歌う演歌ではなく、何か気品があるというか愛唱歌的な曲が多いようです。
経歴を見ると2008年に悪性リンパ腫を発症していて、そういった経験が転機になったのだと思われます。
彼は中央アジアのキルギス共和国との友好親善活動に力を入れていて、2013年にはキルギスでの独立記念コンサートで大観衆を前に『風の旅人』を歌っています。この曲はキルギスとの友好をテーマにした曲で、私もこのブログで取り上げています。
この時のコンサートの模様はYouTubeで見ることが出来ます。
彼はその後も何度もキルギスを訪問し、コンサートを実施しているそうです。
さて、6月19日に発売された新曲『悠久の故郷』は、まことに彼らしい曲で、この日本という国を愛し、たたえる気持ちを高らかに歌い上げています。
内容的には1番で日本の自然を歌い、2番では万葉集などの和歌にことよせて日本人の心情を歌っています。
メロディーは雄大で、聴いても歌ってもわが国への想いに共感できる曲だと思います。
MVでは明星大学の吹奏楽部の学生が伴奏しているシーンが出てきます。こういうのも微笑ましくて好感が持てます。
この曲はコーラスにアレンジして、学校や地域で歌われてもいいように感じますし、カラオケでも意外性をねらって多くの方にチャレンジしてほしい曲です。