社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月11日(火)

2010年05月11日 23時02分32秒 | 2010年

  6時起床。朝から小雨がぱらついている。しかし、これぐらいの雨なら折り畳み傘で十分対応できるので、それほど苦にならない。むしろ、気温が上がらないからありがたいぐらいだ。午前中に、先日徳島から直接職場に郵送したお土産(鳴門金時タルト)が届く。チームの先輩方や直属の上司、甘い物がお好きな隣の部の部長には直接お渡しし、残りは休憩室に置いておく。すると、昼休み前には箱が空になっていた。ほんの数時間の間に20個以上がなくなるとは、驚きである。こんなに人気なら、もっと買ってくれば良かった。

  午後からは、先輩にくっついて幸浦(シーサイドライン)にある卸売業の協同組合へ。この組合では、長期スパンでBCP(事業継続計画)の策定に取り組んでいる。具体的には、地震等の大規模災害発生時に事業への影響を最低限に抑えるために、災害対応マニュアルやハザードマップの作成、備品の準備、人的インフラの確保などに重点を置いて計画を練っている。今回は、今年度の活動の概要の確認と、具体的な動き出しの日程、専門コンサルタントとのやりとりの方針について話し合う。この組合の事務局長さんは大変に柔和な方で、私の質問にも笑顔で丁寧に答えてくださった。今後、私がどう関わっていくのかは定かではないが、少しでもお手伝いが出来ればいいなと思う。

  その後、帰りに石川町で電車を降り、先輩に元町商店街を案内して頂く。ここも、私たちの組織の支援先だそうだ。元町商店街は、名前こそ「商店街」となっているものの、その実は表参道をコンパクトにしたような通りである。通りを歩いている人々を見ても、心なしかセレブの雰囲気を漂わせたマダムが多いように感じられる。また、これは何となくだが、ディズニーランドの中のお土産屋さん街のような雰囲気もある。全体的に上品でお洒落な感じだし、特に女性から好かれそうなお店(雑貨や靴、装飾品など)が並んでいるので、デートなどで来るといいかもしれない。


元町商店街入口

   

↓ここからは、裏通りのお店。


日本で初めて食パンを売り出したパン屋さんらしい。


何となく、かわいらしいお店だ。

  その後、元町商店街から一本裏に入った通り(名前を忘れてしまった)にある岩手県のアンテナショップ「Natural Essay」に立ち寄る。このお店の経営者も、私たちの組織が支援させて頂いている協同組合の関係の方で、店頭にいらした経営者の奥様と色々なお話をさせて頂いた。また、ここで先輩から「ジャージー牛乳のソフトクリーム」をごちそうになる。これが、牛乳をそのまま食べているようなソフトクリームで、甘さ控えめでさっぱりしていておいしい。これなら、平気でおかわり出来る。その後、個人的に鶏肉を使ったリゾット風のドッグフード(サン用)と、黒豆のどら焼き(自分用)を購入。先輩も、いくつかの商品を購入されていた。

  その後、歩いてオフィスまで戻り、いくつかの作業をこなしてから、18時半過ぎに退社。さっそく、帰りの車内で先ほど購入したどら焼きを食べる。このどら焼きも、無理につけたような甘さがなく、さっぱりしていて食べやすかった。また、黒豆とどら焼きの相性が抜群だということがわかったのも、大きな収穫である。

  20時過ぎに帰宅。さっそく、サンにリゾット風のドッグフードをあげてみたら、ものすごい勢いで一気に平らげ、その後もせっせとお皿をなめていた。確かに、見た目的にも人間が食べるリゾットと何ら変わりはないから、犬にとってもご馳走なのだろう。ただし、その分値段が張るので、そうしょっちゅう食べさせてあげることは出来ない。

 


5月10日(月)

2010年05月11日 22時50分08秒 | 2010年

  6時起床。足は痛いし、腰はもっと痛い。ついでに言えば、日焼けで顔がヒリヒリする。会社でも、周りから「顔真っ赤だなー」と笑われた。確かに、鏡で見ると酔っ払っているかのように赤い。午前中は、先輩に教えて頂きながら、とある協同組合の決算関係書類を作成する。簿記の勉強を通して少しずつ決算書の数字が読めるようになってきているので、こういう仕事はとても楽しい。昼食は、始めて行く蕎麦屋さんで「マグロブツ切りの蕎麦付セット」を注文。お蕎麦もおいしかったが、予想外にマグロのクオリティが高くて驚いた。

  午後は、先輩から頂いた事務作業をこなした以外、ひたすらお勉強。簿記の問題演習をしたり、組合法の条文を読んだり、自由気ままに過ごす。その後、17時過ぎに退社して簿記講座へ。この講座も段々と終盤に差し掛かっている。先生の教え方が上手なので、今のところ楽しく受講しているが、そろそろ検定試験に向けた対策も練っていかなければならない。3級の場合、問題演習の数をこなすことが一番の近道らしいので、毎日少しずつコツコツとやっていこうと思う。

  帰り道で新聞の号外をもらい、サッカー日本代表のW杯メンバーを知る。GKの川口選手やFWの矢野選手の選出が意外といえば意外だが、まあ大体は世間で予想されていた通りのメンバーだ。個人的には、エスパルスの小野伸二選手やアントラーズの小笠原選手が選ばれることを期待していたのだが、残念な結果となった。しかし何はともあれ最終メンバーが決定したのだから、選ばれた選手には頑張って欲しい。正直なところ、冷静に考えればベスト4どころか予選通過も至難の業だとは思うが、勝負はやってみないとわからないものなので、奇跡に期待したいと思う。しかし、それよりも更に大切なことは、岡崎選手が怪我なくエスパルスに戻ってくることである。私としては、日本代表のベスト4よりも、エスパルスの優勝を見たいのだ。

  22時半前に帰宅。入浴して汗を流してから、土曜日の分の日記を完成させて更新する。写真が多いと、なかなか大変な作業だ。取捨選択が苦手な私は、ついついあれもこれもと大量の写真を載せてしまう。理想を言えば、高い文章力と最低限の効果的な写真で日記を構成できればいいのだが、ついつい写真に頼る比重が多くなってしまう。次からの巡礼では、文書力向上を祈願しようかな。


5月9日(日)

2010年05月11日 22時46分02秒 | 2010年

  5時半起床。身支度を整え、6時半から朝食。昨晩の夕食と同じ座席なので、色々とお喋りをしながら食事をとり、お互いに励まし合ってから部屋へ戻る。部屋で少し休憩してから、7時半前にチェックアウト。住職さんからも励ましのお言葉を頂き、気合いを入れて歩き始める。


朝食は、家庭的な料理だった。

  安楽寺(6番・宿坊)から十楽寺(7番)までは1.2キロ。あっという間に到着し、先ほど宿坊で別れた方々とも顔を合わせることが出来た。この辺りまでは、歩きも車も同じようなペースなのだろう。


上から、山門、本堂、大師堂。

  十楽寺から熊谷寺(8番)までは、4.2キロ。途中で、同じ宿坊に泊まっていた方と遭遇する。せっかくなのでしばらく一緒に歩いたが、歩くペースが違うので、先に行かせて頂いた。

  熊谷寺は、山門(仁王門)から本堂までの距離が長く、その間に中門がある。しかも、駐車場が山門より奥にあるので、車遍路の方で律儀に山門を通ろうとする方にとっては、少々面倒な造りとなっている。ただ、個人的には山門から本堂に至る道に風情を感じたので、車遍路の方にも余裕があれば是非足を伸ばして頂きたい。


上から、山門、中門、本堂。


本堂を目指して歩く。

  熊谷寺から法輪寺(9番)までは、2.4キロ。前半は緩い下り坂、後半は平地の田園地帯なので、歩くのが苦にならない。このお寺はなかなか近代的な造りになっており、特に納経所がバリアフリー設計になっていて感心した。実用的な部分では、お手洗いがとても綺麗なのがありがたかった。


代わり映えのしない写真で申し訳ないのだが、
これまた上から、山門、本堂、大師堂。

  法輪寺から切幡寺(10番)までは、3.8キロ。距離を見るとそれほど大変そうには思えないし、実際お寺に至るまでの道程はなんてことないのだが、山門をくぐった後に待ち構える300段以上の急な階段に苦しめられた。段数はもちろん、一段一段の高さが結構あって、本当に疲れる。しかし、その分最後まで上りきって本堂が見えた時には感慨深いものがある。ちなみに、車でも本堂のすぐ近くまで行くことが出来るので、車遍路の方はこのような大変さ(&達成感)を感じることはないだろう。


参道には、お店がいくつか並んでいる。


山門


この階段が本当にきつい。


本堂(上)と大師堂(下)

  今回の参拝は、この切幡寺で終了である。しかし、お遍路は終わりではなく、ここから次の藤井寺(11番)までの9.3キロの道程のうち、阿波川島駅付近までの約6キロは歩かなければならない。そして、この道程が今回の巡礼で最も大変なものであった。見渡す限り自然以外何もない道を、炎天下の中ひたすら歩く。たまに車が通り過ぎるぐらいで、人もいないし、休憩する場所もない。しかし、景色はとても良く、これぞ歩き遍路という感じがした。


道の途中、牛舎に立ち寄ってみた。


一面に広がるキャベツ畑。


道の先が見えない。


草原の中を、ひたすら歩く。


橋の上から吉野川を眺める。


まだまだ歩く。


ようやく遠くに建物が見えてきた。


簡素な橋を渡る。


橋の上からの眺め。


昔は橋がなく、渡し舟が活躍していたそうだ。


来た道を振り返ってみる。

   
お遍路さん向けの休憩所。
野宿が出来るように、布団も置かれている。

  阿波川島駅近く、11番の藤井寺まで残り約3キロの地点で、今回のお遍路を終える。近くにある神社の境内で服を着替え、阿波川島駅12:13発の特急剣山4号に乗って徳島へ。駅前から1時間ちょっとバスに乗って鳴門観光港まで行き、観潮船に乗って渦潮を見に行く。所要時間は30分ほどで、その大半を大鳴門橋真下の渦潮発生地点で過ごしたのだが、あまりの迫力に最後まで目が釘付けだった。ありがちな表現を使えば、自然の驚異をまざまざと見せ付けられたといったところである。うまく言葉で表現できないのが悔しいが、とにかく絶対的な自然の姿に大きく心動かされた体験だった。


特急剣山号(阿波川島駅にて)


観潮船わんだーなると号


大鳴門橋
この橋の下が、渦潮の発生地点である。


写真で伝わるかどうかわかりませんが、この迫力は尋常ではありません。

  下船後、鳴門公園へ移動する。ここには「渦の道」というものがあり、大鳴門橋の上から渦潮を真下に眺めることが出来るのだが、私は高所恐怖症なので、岸から眺めるに留めておいた。その代わりに(というわけでもないのだが)、鯛丼や山桃のアイスクリーム、すだちシャーベットなど、ご当地グルメを食べ尽くす。特に、すだちはジュースにしてもシャーベットにしても絶品で、私の中で柑橘系最強の地位にある柚子のそれらと比較しても、全く遜色のないものだった。このおいしさは、思わず通販でお取り寄せしてしまうレベルである。


鳴門公園(千畳敷展望台)から見た大鳴門橋。


鯛丼

   
「山桃アイスクリーム」と「すだちシャーベット」

  鳴門公園からバスに乗り、17時過ぎに徳島阿波おどり空港に到着。お土産を購入後、ラウンジのフードコートで「讃岐うどん」と「徳島ラーメン」をはしごする。うどんは、やはりコシが強くておいしい。わざわざこのために四国(本場は香川)を訪れる人がいるのもうなずける。しかも、空港のフードコートでこれだけおいしいのだから、本場のうどん屋さんで食べたらどうなるのだろうか。一方、徳島ラーメンはスープが甘く、今までには食べたことのない味だった。これはおそらく、好き嫌いがはっきり分かれる味だろう。ちなみに、甘い物好きの私としては、こういう甘さもOKである。


出入り口付近に、阿波踊りの銅像が建っている。


ぶっかけうどん


徳島ラーメン

  18:40発のJAL1442便に乗り、羽田へ。気流の影響で断続的に揺れが続いたが、到着は定刻よりも早かった。モノレールと京浜東北線を乗り継いで、21時半前に帰宅。普段は、何だかんだで地元に戻るとホッとするのだが、今回はもう少し向こうにいたかったなという気持ちが強い。夏場に歩くのは大変なので、次回訪問は秋以降になるだろうが、その時にはもう少し長い期間を使ってゆっくりしたいと思う。