社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月4日(火)

2010年05月05日 09時41分11秒 | 2010年

  6時半起床。今日は、3人で比叡山延暦寺へ行き、私と母はそのまま帰京することになっている。荷物をまとめ、8時過ぎに家を出る。近鉄線と御堂筋線を乗り継いで淀屋橋へ行き、そこから京阪電車に乗って出町柳へ。出町柳で叡山電鉄に乗り換え、終点の八瀬比叡山口駅で降りる。そこからは、ケーブルカーとロープーウェイを乗り継いで、比叡山山頂に到着。山頂からの景色は素晴らしかったし、山道では思い切り森林浴を楽しむことが出来た。


京阪電鉄、京都出町柳行き特急。


叡山電鉄ワンマンカー


比叡山山頂からの景色


こごみ?

  山頂から2キロほど山道を下ると、延暦寺の東塔に到着する。時間の関係で、今日はこの東塔周辺のみの参拝だ。ここには、比叡山の総本堂である根本中堂や、修行僧にとって重要とされる戒壇院、阿弥陀堂などがある。特に、根本中堂のスケールの大きさときたら半端ではなく、まさに「圧巻」の一言である。あまりに大きすぎて、写真には納まりきらない。また、ここは一応天台宗のお寺なのだが、あまり宗派にはこだわっていないようで、西国巡礼の番外札所にもなっていた。納経帳を出す時は「大丈夫なのかな」と不安だったが、そういう心配は必要ない。


境内では、まだ枝垂桜が咲いている。


阿弥陀堂


東塔


戒壇院


根本中堂(総本堂)

  帰りは、日本一の長さを誇る坂本ケーブルカーを利用し、琵琶湖側に下りてくる。ケーブルカーの出口から、最寄の京阪坂本駅までは10分ほど歩くのだが、その道が随分と趣きのある道で、新緑の美しさも相まって気持ちの良い散歩になった。


道沿いには、たくさんのお寺や庭園が並んでいる。

  坂本駅から京阪電車に乗り、浜大津経由で山科へ。山科でJRに乗り換えて、向日町駅で下車。そこからバスで10分ちょっと行ったところにある筍料理屋「うお嘉」で、早めの夕食をとる。前菜に始まって、刺身、煮物、焼き物、天麩羅と、とにかく「これでもか」というほどの筍三昧。「筍が食べたい」というのは母の希望だったのだが、ここの料理を食べてみて、私も完全にはまってしまった。元々、家で食べる筍ご飯も大好きだったのだが、正直ここまで美味しいものだとは思っていなかった。これはまた、随分お金のかかる食材に魅せられてしまったものだ。


何だかんだで、最後はやっぱり筍ご飯。

  京都駅へ戻り、祖母とお別れ。期間は短かったが、いろいろと話をすることが出来て良かった。その後は、母と別行動でお土産屋巡り。私は、以前清水坂で見つけたこしあんの八つ橋を探したのだが、結局見つけることが出来なかった。その後、母と合流して、駅直結のホテルにある喫茶店で休憩。何の気なしに注文したイチゴタルトがとても美味しかった。


京都駅の屋上より。

  京都駅20:09発ののぞみ188号に乗り、東京を目指す。帰りは普通席の指定が取れなかったので、なけなしの初任給をはたいてグリーン車にアップグレードしたのだが、これが大正解だった。「どうせ乗るなら」と、グリーン車の中でも評判の高いN700系車両の列車を選んだところ、足元はゆったりだし、座席も柔らかく、いつまでも乗っていたい居心地の良さだった。高いグリーン料金を取るだけのことはある。母も、「やっぱり全然違うね」と喜んでくれていたので、奮発して良かったと思う。

  22時半に東京駅に到着。弟が車で迎えに来てくれたので、楽に帰ってくることが出来た。すぐに入浴を済ませ、デジカメの写真を整理してから就寝。あっという間に、連休が残り1日になってしまった。

 


5月3日(月)

2010年05月05日 09時00分28秒 | 2010年

  6時起床。今日は、単独行動である。7時前に家を出て、天王寺から紀州路快速に乗って和歌山へ行き、普通列車に乗り換えて紀三井寺駅へ。駅から歩いて10分ほどで、西国第2番の紀三井寺に到着する。紀三井寺は、急な山の斜面に建っているため、本堂まで行くのに数百段の階段を上らなければならない。しかし、その分境内は緑に溢れ、そこから眺める景色も素晴らしい。また、平成20年に開眼された、木造立像では日本最大となる大千手十一面観音像は、とにかく大きくて圧倒される。古くからあるお堂・仏像たちと、新しく出来た観音像。人によってお寺の好みは分かれるところだが、ここのお寺は万人に好かれるのではないだろうか。


和歌山発、御坊行き各駅停車。


門前町から仁王門を眺める。


段数が多い上に、急な階段。


緑に覆われて、本堂が見えない。


上から見ても、境内のほとんどが緑に覆われている。


強力な生命力を感じる。


六角堂


身代り大師


境内からの景色。

  一旦和歌山へ戻り、和歌山線に乗り換えて粉河駅へ。駅から歩いて10分ほどで、西国第3番の粉河寺に到着する。このお寺はとにかく敷地が広く、本堂も西国三十三箇所の中で最も大きい。それにも関わらず、境内は隅々まで手が行き届いており、お寺の方々の苦労が垣間見られる。一通り境内を散策した後、本堂の目の前にあるお茶屋さんで休憩。草もちのセットを食べたのだが、付け合わせの冷やした高野豆腐がおいしかった。そういえば、ここから高野山はそう遠くない。


和歌山線粉河行き。


粉河駅。背後には、大きな山がそびえている。


大門


境内に川が流れている。


中門


本堂


草もちセット(左上の高野豆腐がおいしい)

  粉河駅から再び和歌山線に乗り、橋本へ。橋本で南海高野線の特急こうや号に乗り換え、河内長野で降りる。河内長野からは、近鉄線に乗って藤井寺で下車。駅から歩いてすぐのところにあるジャスコの中に入っているラーメン屋「スガキヤ」で、「特製ラーメン」を食べる。私の中では、世界で一番おいしいラーメンは、このスガキヤの「特製ラーメン」である。元々ラーメンが好きではない私でも、小さい頃から親しんでいるこのラーメンには強烈な愛着を感じる。祖母の家のすぐ近くのお店が閉店してしまったため、今後はこの藤井寺のお店が最寄りとなるが、大阪へ行った時には何としてでも食べたいものなので、今後もちょくちょく訪れることになるだろう。


高野山へ向かう特別列車「天空」(橋本駅にて)


スガキヤの特製ラーメン(420円)

  15時前に帰宅。家には、親戚一同が集まっていた。みんなで苺大福や柏餅を食べながら、色々な話をする。叔父や叔母、いとこたちも皆元気そうだ。途中、叔父2人と男水入らずで散歩に出かける。その途中で、叔父が花を購入し、少し早い母の日のプレゼントにしていた。散歩から帰ってしばらくして、アウトレットへ行っていた母が帰宅。これまた、しばらくみんなで談笑する。この春から大学2年生になる従妹は、すでに就職についてあれこれと考えているらしい。「どんな仕事が向いてるんやろ」と言うので、「それを考えるよりも、今はとにかく興味のあることにどんどん首を突っ込んで、遊びまわったほうがいいよ」と、正しいのかどうかわからないアドバイスをする。確かに、就職活動には真剣に取り組むべきだが(私はそれを身を以って体感した口の人間だ)、今から悩んだってほとんど意味はないだろう。それなら、死ぬほど遊んで、バイトして、恋愛をして、ついでにそこそこ勉強もするという生活を送ったほうがいいだろう。

  親戚が帰った後は、ゆっくりと入浴をして、ダラダラとテレビを観る。あっという間に、明日は最終日だ。時間が経つのが本当に早い。

 

 


5月2日(日)

2010年05月05日 07時42分47秒 | 2010年

  4時半起床。今日から3日間は、母と一緒に大阪の祖母の家へ行くことになっている。5時半前に家を出て、東京駅06:20発ののぞみ303号に乗車。ゴールデンウィークなので満席かと思いきや、朝早いためか空席も見られた。車内では大半を寝て過ごし、予定通り8時半過ぎに京都に到着。

  京都から近鉄線に乗り換え、奈良へ。近鉄奈良駅から東大寺方面へ少し歩いたところに、西国第9番の興福寺がある。境内に入ると、国宝館への入場を待つ人々が長蛇の列を作っていた。入場まで、1時間待ちとのこと。そのため、国宝館へ寄るのは諦め、まずは東金堂をお参りする。人が多くてあまりゆっくりすることは出来なかったが、大きな仏像を目の前で拝むことが出来た。その後、南円堂へ。一応、西国の札所はこちらの南円堂である。東金堂に比べると小さくて地味だが、六角堂に似た外観は印象に残る。参拝者もそれほど多くはないので、落ち着いてお参りすることも出来るから、個人的にはこちらのほうが好みだ。


東金堂と五重塔


南円堂

  興福寺を後にし、再び東大寺方面に向かって歩き始める。途中で、托鉢をしている若いお坊さんから名刺(という表現で合っているのだろうか)を頂く。北海道のお寺の方だが、今は高野山で修行中とのこと。この托鉢も、そうした修行の一環なのだろう。その後、段々と鹿の姿が見えてくる。せっかくなので鹿せんべいを購入したら、周囲の鹿たちが一気に寄ってきて、中には私の腰に噛み付いてせんべいを催促するものまでいた。しかも、せんべいがなくなると、みんな一斉にその場から離れていく。「餌の切れ目が縁の切れ目」である。鹿たちからすれば当然のことなのだろうが、餌がなくなった途端に去られる側は、なかなか切ないものである。


赤信号でも気にしません。


木漏れ日が眩しい。

  しばらく歩いて、春日大社の萬葉植物園へ。この時期は藤の花が咲き始めているとのことで、たくさんの人で賑わっていた。この植物園では、自然に近い形で草花が植えられており、どこまでが人工的に育てているもので、どこからがたまたま生えているものなのかがよくわからない。私としては、こういう植物園っぽくない植物園のほうが好きだ。また、藤の花も綺麗に咲いており、まさに見所満載といったところだった。1周するのに、最低でも1時間は必要なところである。



御衣黄(緑色の桜)


麝香藤(香りが強い)


黒龍


横たわった木から、新しい木が生えている。

  昼食は、奈良町の「旬彩ひより」で野菜尽くしのランチプレートを食べる。数日前にネットで検索し、口コミの評価の高かったお店だ。料理は、春キャベツのクリームスープに始まり、玉葱やほうれん草、里芋など、とにかく野菜ばかり。肝心の味はというと、「野菜の割にはおいしい」といったところである。特に、玉葱は今まで食べた中でもダントツで柔らかく、甘みも強かった。ただ、私の中では、やはり肉や魚料理には及ばない。


デザートは、自家製のわらび餅。

  奈良駅から再び近鉄線に乗り、西大寺、橿原神宮前を経由して壺阪山駅へ行き、駅前からバスに乗って、西国第6番の壺阪寺へ。ここは随分大きなお寺で、見所も多い。また、ここは目に関するお寺として有名で、日本で始めて盲人用の老人ホームが作られた場所でもある。今回は、たまたま「風車祭り」が開催されていたようで、境内の至る所で風車が回っていた。一概に良し悪しは言えないが、随所に参拝者を集めようという積極的な姿勢が見られるお寺である。


本堂


風車祭り


境内の全景


巨大な涅槃像


大きな仏像が多い。

  壺阪山駅から、急行に乗って阿部野橋へ。駅前で祖母と待ち合わせ、駅ビルに入っている日本料理屋「月日亭」で夕食。3人でゆっくりと話をする。その後、松原にある祖母の家へ帰り、蓬莱の肉まんやアイスキャンディーを食べながらゴロゴロする。祖母は相変わらず元気そうで、兄弟や友人たちと出掛けたり、太極拳に通ったりと、「おひとりさまの老後」を満喫しているようだった。


壺阪山駅で遭遇した特急さくらライナー。


道の真ん中に陽が落ちていく。