6時起床。今日から、隣のチームの先輩と1泊2日で京都へ県外視察へ行く。現地では、4ヶ所の企業や団体を訪問する。また、空き時間は観光に充てることが出来る。ただ、あいにく天気は良くない。
7時半過ぎに彼女と一緒に部屋を出て、途中で分かれて私は新横浜駅へ。新幹線のホームで先輩と待ち合わせ、08:52発のひかり505号に乗り、京都へ。朝早いので寝てしまうだろうと思っていたのだが、先輩と喋っているうちに着いてしまった。
宿泊先の京都タワーホテルに余計な荷物を預け、まずは昼食。地下鉄で烏丸御池まで移動し、「尾張屋」でお蕎麦を食べる。私は、恒例の「にしん蕎麦」を注文。中学生の頃に初めて訪れて以来、京都に来るたびにここでお蕎麦を食べている。今回も、美味しく頂いた。まさに、鉄板のお店である。
昼食後、1件目の視察先へ。この組織の運営形態は神奈川県内には1件もないもので、非常に新鮮なお話を伺うことが出来た。組織運営の状態も安定しているし、ステークホルダーがそれぞれ利益を享受できるシステムが確立されていて、心底感心させられる。ただ、同様の形態の組織を神奈川で全く一から作るというのは、かなりハードルの高い作業になりそうだ。作るとしたら、既存の組織をうまく活用して、組織間の連携の下にシステムを組み立てていくことになるだろう。それもかなり難しい作業だが、決して不可能ではない。少なくとも、支援先への提案ツールのひとつとしてはかなり有効だと思う。
次の視察は夕方なので、観光に出掛ける。まずは、南禅寺へ。平日であることに加えてあいにくの雨ということもあり、境内は閑散としていた。しかし、特にお寺には、雨だからこそ醸し出される風情というものがある。また、先輩も寺社仏閣を好む方なので、変に気を遣うこともなく、お互いにほっこりと参拝を満喫することが出来た。
南禅寺のすぐ近くにある湯豆腐のお店「順正」で、湯豆腐コースを食べる。今から考えると中途半端な時間帯だったのだが、当時の2人には何の迷いもなかった。コースは、濃厚でまさに豆腐をそのまま飲んでいるかのような豆乳に始まり、上品な味わいのお味噌を使った田楽からメインの湯豆腐まで、とにかく豆腐尽くし。しかも、どの料理も凝っていて非常に美味しかった。今回は偶然見つけて入ったのだが、実は京都でも有名なお店だったらしい。どおりで、庭園や店内の雰囲気も素晴らしいわけだ。
再び南禅寺の境内を通り、哲学の道を歩いて銀閣寺を目指す。雨で道がぬかるんでいて危なかったが、先輩と様々な話をしながら歩いていたので、結構な距離にも関わらずそんなに大変な感じはしなかった。
銀閣寺に着いたのは、受付終了2分前。私たちは最後から2番目の入場客だった。そのため、後ろを気にせず境内をめぐることが出来た。雨の中の銀閣寺はこれまた風情があって、何度も足を止めて深呼吸をした。
続いて、2件目の視察先へ。今度は、京都の中心にある商店街である。河原町周辺には複数の大きな商店街が連なっており、その広さと活気は本当に素晴らしい。もちろん、地元の住民ではなく数多く訪れる観光客をターゲットにしているということもあるが、それでもこれだけの規模でお店が延々と連なっているというのは衝撃的なことである。しかも、雰囲気の良いお店が多い。所々に神社などのお参りするところがあるのも良い。今度来る時は、是非時間を気にせず思いのままに歩き回ってみたいものだ。
夕食は、商店街の近くにある居酒屋で。京都のおばんざいを食べ、地酒を飲みながら(私も少し飲んだ)、様々な話をする。先輩とはチームが違うため、普段はなかなかゆっくり話をする機会がなかったので、今回はここぞとばかりにたくさんの話をした。そして、先輩の数多くの新たな一面を見ることが出来たし、おそらく私も見せることが出来たと思う。
ホテルの部屋に戻ったのは23時過ぎ。1人でツインの部屋を使えるとのことで一瞬喜んだのだが、1日中歩き回った(万歩計のカウントは2万5千歩を超えていた)こともあって、あっという間に眠りについてしまった。まあ、そもそもベッドが2つあっても持て余すだけなのだが。