6時半起床。7時過ぎに車に乗って家を出る。今日は、友人と山梨へ遊びに行く。そして、これが廃車前の私の愛車のラストランとなる。
友人を迎えに行ってから、東京外環自動車道、関越自動車道、圏央道を経由して青梅ICで降り、そこからは下道を走って小菅村にある雄滝を目指す。ゴールデンウィーク中で道路が混雑するかと思いきや、下り線だったこともあって非常に順調に流れていた。また、最近彼女ができた友人の幸せそうな話を聞きながら運転していたので、余計に時間が短く感じられた。人の不幸は蜜の味というが、人の幸せもそこそこ蜜の味だと思う。ただ、残りの5キロぐらいが本格的な山道で、ガードレールがない場所で対向車とすれ違ったり、結構ヒヤヒヤさせられた。
そういえば、今日は子どもの日だった。これが本当の「屋根より高いこいのぼり」。
雄滝は、駐車場から山道を10分ほど歩いたところにあった。途中で道がわからなくなるような山道だったが、美しい新緑に囲まれて歩くのは気分爽快だったし、雄滝から放たれるマイナスイオンは最高に気持ち良かった。滝から出てくる涼しい風が自分の身体をすり抜けていくようなこの感覚は、何とも言えない心地よさがある。この場所をチョイスした友人にあっぱれ。
続いては、山道を車で少し戻ったところにある白糸の滝に立ち寄る。こちらはかなり高い滝で、真下から見上げた時の迫力が素晴らしい。先ほどの雄滝ではマイナスイオンが身体をすり抜けていく感じがしたが、こちらではマイナスイオンが降ってくるという感覚だった。
比較的整備された山道を延々40キロ近く走って、次の目的地である甲州市の菅田天神社を目指す。整備されているとはいえ40キロの山道を運転するのはさすがに大変だったが、景色もかなり良く、他の車もほとんどなかったので、かなりスムーズに走ることが出来た。
途中のドライブインからの景色。絶景。
菅田天神社には国宝の鎧兜があるらしく、友人はそれを見るのを楽しみにしていたようだが、少なくとも今日は蔵の扉が固く閉ざされていた。残念無念。しかし、境内の雰囲気は落ち着きや荘厳さと華やかさが見事に共存していて、私はただ参拝するだけでも十分満足することが出来た。特に、神楽殿が立派だったのが印象に残っている。
塩山駅前にある「夢乃家」で昼食をとる。山梨名物の馬刺しや鳥もつ、ほうとうを注文した。どれも美味しかったが、個人的には馬刺しが印象的だった。馬の肉って、こんなに美味しかったんだっけ。
昼食を終え、笛吹市にある浅間神社へ。こちらは比較的大きな神社で、甲斐国の一宮になっている。雰囲気も良く、明るい陽射しの似合う神社だ。また、ここには十二支の可愛い石像が祭られており、自分の干支と今年の干支の石像にお参りすると願いが叶うらしい。先の菅田天神社でもそうだが、普段は寺社仏閣で具体的なお願い事をしない私も、今日はかなり明確なお願い事をした。内容は秘密。
かわいい十二支が一列に並んでいる。
私は丑年なので、丑と蛇の像に参拝した。
高速に乗り、山中湖へ移動する。まずは、大浴場や露天風呂から富士山が一望できるという「紅富士の湯」で温泉に浸かる。かなり混雑していたが、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで身体の疲れが一気に抜けていったし、やはり何より温泉に浸かりながら富士山を見られるというのは最高の体験だった。また、入浴後に食べた信玄アイスも美味しかった。
お風呂からは、これよりもっとはっきりと富士山が見える。
信玄アイス。前回甲府に行った時も食べたが、やっぱり美味しい。
山中湖畔から、富士山を眺める。写真に撮ると逆光でうまく映らなかったが、ここから生で見た富士山は本当に美しく、いつまでも眺めていたいほどだった。普段は静岡側から眺めることが多いので、山梨側から見ると少し形が違って見えるのも新鮮だった。世界遺産に登録されることによって、より多くの人がこの景色を目にするようになればいいなと思う。
山中湖畔のレストラン「海馬」で、早めの夕食。友人が食べたいと言っていた牡丹鍋と、山中湖といえばということでワカサギのフライを注文。牡丹鍋は味噌出汁のおかげで肉の臭みを感じることが一切なく、さっぱりとした食感でとても美味しかった。ワカサギに関しては、言わずもがな。今日の食事は、大当たりばかりである。
中央自動車道の渋滞情報を見てから、気合いを入れて帰途につく。小仏トンネルを先頭に30キロの渋滞が発生しているとのことだったので、大月ICから相模湖ICまでは下道を通り、長野原IC以降は下道も渋滞したので抜け道を通り、結局渋滞という渋滞を避けまくって帰ってきた。おかげで所要時間はいくばくか短縮されたが、それでも埼玉に戻るまで3時間半近い時間が掛かった。ただ、友人とずっと喋っていたのでそれほど時間が長いとは感じなかったし、愛車のラストランということもあって、むしろもう少し走っていたかったぐらいだった。
山中湖ICから見える富士山。
一旦実家へ戻り、今度は友人が車を出してくれ、日中は別の用事があったもう1人の友人も合流して、銭湯&ファミレスへ。正直、このあたりになると疲れすぎてあまり覚えていない。しっかり覚えているのは、家に帰って布団へ直行したことぐらいだ。さすがに、もうそんなに若くないのだ。