7時起床。昨日の夜できなかった洗濯をしてから家を出る。
午前中は事務処理。この時期で既に、オフィスの中が暑い。まだ空調が入っていないのだろう。だからこそ、クールビズの早期導入が必要だと思う。っていうか、そもそもネクタイって一体何のために付けているのだろう。まあ、それを言えばスーツもそうか。
昼食は、おひつ中華。暑さでバテており、少し残してしまう。ごめんなさい。
午後から上司と出張に出掛ける。かなりイレギュラーな用件だった。これは、気合いを入れて対応しなければ。
その後、今度は1人で支援先の会合へ。いつの間にか、特に緊張することもなくペラペラと自分の意見を述べられるようになった。ただ、当然ながら肝心なのはその意見の質なんですよね。
20時半過ぎに帰宅。夕食は、いつもより気合いを入れて、野菜、魚(真ダラ)、鶏肉のフルコース。但し、調理方法は全てルクエで蒸すという1パターン。野菜は塩と醤油、タラはオリーブオイル、鶏肉はポン酢で頂く。魚が水っぽくなってしまったが、調理が楽な割には結構美味しい。
角田光代さんの『ツリーハウス』を読み終える。彼女の小説には家族を主題に据えたテーマが多い。少なくとも、彼女が家族というものについて強い関心を抱いていることは間違いないだろう。そして、その思考のひとつのゴールが、この作品なのではないかと思う。それほど、家族というものについて考えさせられる作品だった。
一方で、満州開拓団から脱走した泰造に始まり、この家族は”逃げる”ことが多い。私も、時には強制的に記憶を抹消してまで逃げるタイプの人間なので、そういう意味でこの家族には非常に親近感を覚えた。逃げて、時には後悔し、時にはそれが正解だったと判断する。その様子に妙にリアリティを感じたのは、単に私が逃げ腰な生き方をしているからなのか、それとも…。
「そこにいるのがしんどいと思ったら逃げろ。逃げるのは悪いことじゃない。逃げたことを自分でわかっていれば、そう悪いことじゃない。闘うばっかりがえらいんじゃない」
母も自分も、もしかして父も、一生後悔していくのかもしれないと信之輔は思う。あのときこうしていれば。こうしていなければ。生きていくということは、人とかかわるということは、この苦い後悔を増やしていくことなのかもしれない、と。