社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月30日(火) 別れ。

2023年06月01日 08時02分07秒 | 2023年

 6時45分起床。

 朝食は梅干しオートミール。

 今日は妻がゆっくりなので、いつもより早めの7時半前に家を出る。

 品川から久しぶりに東海道線に乗り、8時過ぎに出勤。

 ローソンで買ったおにぎりを朝食にする。

 始業時間を30分繰り上げ、8時半から勤務を開始する。

 午後は休暇を取り、お昼に退社する。今日は背中の粉瘤の除去手術がある。

 京浜東北線と横浜線を乗り継いで菊名まで戻る。途中、京浜東北線の電線にビニール袋が絡まったとのことで20分ほど電車が止まった。時間に余裕をもって乗っておいて良かった。

 前々から気になっていた菊名駅前の食堂「おがさや」で昼食。

 ムアルツォタン定食と、名物だという焼き餃子を注文。ムアルツォタンとは、木耳、卵、野菜の炒め物のことらしい。

 いわゆる木須肉(ムースーロー)かと思ったが、ピリ辛仕立てである。

 名物と言われるだけあって、餃子がとても美味しかった。大きめに切られてシャキシャキ感のある生姜(?)が良いアクセントになっている。

 娘の小児科に併設されている皮膚科で、背中の粉瘤の摘出手術を受ける。背中を1センチほど切開し、中の袋を取り出す。手術時間は20分弱くらいだったと思う。背中の麻酔の注射が思っていた以上に痛かったが、手術中は全く痛みはなく(当たり前か)、パチパチというハサミ的なもので何かを切っている音を聞きながらうたた寝できるほどだった。

 摘出された粉瘤の袋を見せてもらったが、親指大と予想を遥かに超えて大きく、こんなものが背中の中に入っていたのかと驚かされた。背中の切り口は小さいが、奥まで切開されているとのことで、縫合は奥と皮膚の2重に行ったらしい。奥の糸は自然と溶けるもので、皮膚の糸は2週間後を目途に抜糸することになる。2週間後も、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 請求額(自己負担額)が安くて驚く。これの3倍くらいは覚悟していた。

 ちなみに、手術のために事前に実施していた血液検査の結果、肝炎などは陰性だった。なぜか同時に検査されていた梅毒も陰性。もちろん感染するような心当たりはない(あっても言えない)が、最近広まっているというニュースも目にしていたので、何となくホッとした。

 処方された抗生物質(飲み薬と塗り薬)を受け取り、15時前に帰宅。

 妻と娘は午後一番で帰ってきたそうで、ちょうどおやつにゼリーを食べるところだった。妻が福山出張の際に買ってきてくれたピオーネゼリーが濃厚でとても美味しい。

 数日前に食洗機が故障した。いつの間にか、動かしていると下から水が漏れてくるようになってしまった。修理も検討したが、どうやらかなりの費用が掛かるとのことで、買い替えることにした。

 この食洗器を買ったのは2018年の夏。日本ダービーでワグネリアンの単複10,000円を的中させ、その払戻金で買ったのがこの食洗機とダイソンの掃除機である。それから約5年。食洗機の寿命は6年くらいと言われており、我が家では平均して1日3回は利用していたので、よく頑張ってくれたと言えるだろう。今となっては食洗機のない生活は考えられない。これまで我が家の生活を力強く支えてくれて、本当にありがとうございました。

 新しい食洗機は、今使っているものの後継機を選んだ。当時と比較して値段が3万円近く上がっているが、昨今の物価高もあるし、現在この規模の据え置き型はPanasonicの寡占市場となってしまったので、仕方ない。「背に腹は代えられない」というやつである。それくらい、食洗機は我が家の生活に必須の家電だ。

 夕方、妻と娘は近所の小学生たちが幼虫を放流したという川へホタル観賞に出掛けた。私はお留守番をして、少し仮眠を取ったり、今日から始まったプロ野球の交流戦を観たりして過ごした。結果的にホタルは見られなかった(妻曰く、ホタルが生きられるような水質ではなく、あんなところに幼虫を放流するのはいかがなものかと思った)そうだが、娘は夜のお出掛けが出来て嬉しかったようである。

 夕食は、肉野菜炒めとサーモンフライなど。

 入浴に際し、背中のガーゼを取って妻と娘に患部を見せたら、「うわー!」という気持ち悪そうなリアクションだった。私も写真を撮ってもらって見たところ、当たり前だがしっかり3針縫われていた。ただ、シャワーのお湯が当たっても、石鹸の泡で洗っても、痛みは全く感じなかった。そもそもそういうものなのか、先生の腕が素晴らしいのか、どちらだろう。

 入浴後、患部への軟膏塗布とガーゼ貼りを妻にお願いする。一度自分でチャレンジしてみたのだが、うまく出来ないし、無理な体勢になって色々なところがつりそうになった。

 歯磨き中に、娘の下の前歯が抜ける。妻と私が「おめでとう!」と喜んでいるのに対し、娘は痛いと泣いている。血も少し出て、確かに痛そうだ。しかし、落ち着いてからは誇らしそうな表情になっていて可愛らしかった。

 娘を寝かしつける。歯が抜けたことで少し遅くなってしまったこともあり、電気を消してすぐに寝息が聞こえてくる。

 洗濯を済ませ、試合の続きを見る。まんちゅー(万波中正選手)の2打席連続ホームランは圧巻だったし、細川選手のセンターからのバックホームには背筋がゾクゾクした。最後のピンチで開き直ってストレート1本勝負を挑んだジャスティス(田中正義投手)のピッチングも素晴らしかった。

 一昨日の日本ダービーでゴール入線後に急性心不全で死亡したスキルヴィング号の件がニュースやSNSで取り上げられ、「そもそも競馬自体が動物虐待だ」とか、「サラブレッドは経済動物なので仕方ない」など様々な意見が飛び交っている。私は競馬に関わる仕事を選んでいるくらいなので、競馬が動物虐待だとは思っていない。一方で、サラブレッドは経済動物だと断言できるほど割り切れているわけでもなく、ただただ可哀そうだし悲しいというのが正直な気持ちである。

 事実としてサラブレッドは経済動物なのだが、単なる経済動物ではない。倒れたスキルヴィングに駆け寄って撫でながら声を掛け続けたルメール騎手の姿や、亡くなったスキルヴィングの傍でその姿を見つめながら肩を抱き寄せ合う木村調教師とルメール騎手の様子からも、それは一目瞭然である。

 そんな中、今日の昼過ぎ、生まれ故郷の浦河渡辺牧場で繋養されていたナイスネイチャが35歳で亡くなった。人間でいえば100歳を超える大往生である。現役時代は重賞3勝ながらG1では3着が4回とブロンズコレクターのイメージが強かった彼だが、引退後も多くのファンから愛されてきた。種牡馬引退後には引退馬協会の広報部長に任命され、2017年から毎年行われていたバースデードネーション(誕生日プレゼントの代わりに寄付をお願いするキャンペーン)では合計1億6,000万円以上の寄付金を集め、多くの引退馬の命を繋いだ。引退馬支援といえばナイスネイチャというシンボル的な存在だった。私が最初にした引退馬支援の寄付も、彼のバースデードネーションだったと思う。

 改めて言いたい。サラブレッドは経済動物だが、単なる経済動物ではない。

 スキルヴィングとナイスネイチャのご冥福をお祈りいたします。

 1時過ぎに就寝。