ずいぶん前から聞いていたのですが、松戸に竹岡式のラーメン店が出来たと聞いて、松戸市は稔台までやってきました。
場所は一昨年惜しまれつつも閉店した嘉夢蔵があった2件となり。
さて、竹岡式以前・・・というかもはや4年近く前高輪で梅の家なるお店で偽竹岡式ラーメンを食べた痛い記憶がよみがえりますが・・・。
ここまで書いておいてなんですが、
「竹岡式ってなんやねん?」
って思っている人も多いと思うので、一応解説。
「竹岡式」というのは千葉県富津市の竹岡、梅乃家というお店が発祥のラーメンであります。
通常「お店のラーメン」というと、醤油だれを鶏がらやとんこつなどの出汁を割ったスープに生の麺を茹でて・・・というのがまあまあ、ごく一般的な認識、常識だと思うのですが、この竹岡式というのはその定義からかなり離れた異端児。
まず、使うのは「チャルメラ」みたいなインスタントラーメンに使われる乾麺。
この乾麺を小鍋で茹でます。
鶏がらやとんこつの出汁は存在せず。あるのは大量の豚肉を煮込んだ醤油だれ。
この醤油だれを丼に入れて、小鍋の麺を茹で汁ごと加える、この上に、醤油で煮込んだ豚肉を切って乗せ、たまねぎのみじん切りを乗せるという、ある種乱暴なラーメンです。
鶏がらやとんこつの旨味は一切無く、あるのは醤油と豚肉の旨味のみなので、旨味に欠けるラーメンといえなくも無いですが、この強烈な個性に打ちのめされて、わざわざ遠方からこの竹岡を目指してやってくる人も少なくありません。
さて、話を戻しまして・・・こちらのお店は、富津竹岡の竹岡式ラーメンの元祖、梅乃家の熱烈なファンのご主人が開店したお店。
梅乃家での修行経験は無いということですが、開店に辺り、本家である梅乃家さんに店名の使用許可をとっているそうです。
長い長い説明となりましたが・・・というわけで頼んだのは「本家の味」とある「たけおからーめん」
濃い茶色、というか黒に近い色のスープは、富山ブラックを思わせますが、味自体いはそこまで濃いものではありません。
「出汁を取っていないから旨味が足りない」という前評判。たしかに醤油が強く旨味はその醤油と豚肉のみですが、甘味のある豚肉独特の旨味がストレートでこれはこれで悪くないともおもいました。
麺は先述のように乾麺なので・・・ですが、「あれ?乾麺ってこんなに美味しかったっけ?」と思わせる美味しい麺。
チャーシューというか豚肉というか、この煮汁が醤油だれなので、スープとチャーシューに一体感があります。
そしてこの豚肉の旨味が多少くどく感じられるようになったときに炸裂するのが、上に乗っているたまねぎのみじん切り。
「サクッ」というちょっとさわやかな食感はこのラーメンに置いてよいアクセントになっています。
頭の片隅に「竹岡式は話題先行の旨味の足りないラーメン」と思っていましたが、いやいや、そんなことはありません。
ただ、ちょっと悔しいのが、未だ本家竹岡の梅乃家のラーメンを食べたことが無いので、比較級がなく、しかしこれが竹岡式の実力だとしたなら、ぜひ今度富津は竹岡に足を運ばなければならないと思う稔台の路地裏であります。
ごちそうさまでした。
ではでは
なのですが・・・ラーメンデータベース情報によるとすでに閉店しているとの話です。
なんか残念だなあ。
【ラーメンデータベース】
【地図】千葉県松戸市稔台1-14-2
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