母の思い出

アメリカに来て１０年以上経ったある春の日に、

私は　生き別れていた母　から突然　手紙を受け取った。

それまで日本に家族のいなかった私は　帰国　することなく　

十数年を過ごしていたが、それが　きっかけ　になり　

その頃小学生だった　長女を連れ　翌年の一月に　帰国　することを決めた。

そう云えば　その時　旅費の足し　にと

　主人は自分のトラックを売ってくれた。

母とは四国のある　小さな駅　で　待ち合わせをし、数時間を共にした。

ちょっとした会話の中で　私が

”お母さん、、、”　と彼女を呼んだことに　驚いた　のか

その時の　母の　ハッとした表情は　今でも　はっきり　思い出せる。

あの年　母は６６歳　だった。

　　

From family

思ったより　小柄　だった母が　大きな自転車にも乗り、

通りを走っていた姿にも驚いたことだ。

私に似て　体の丈夫　な人だった。、、、って　逆か、、、。

母は　長女の結婚式　に参加する為　初めて　この国を訪れてくれた。


　　

From family

ゆっくり　していけばいい

と話したが　１週間の短い滞在で　疲れを取る暇もなく　帰った。

披露宴で出された　バドライト　を口にして

”アメリカのビールは　水みたいや　ぜんぜん　酔えん。”

と、こぼしているのを聞き　

私の酒好きは　この人の　DNA　やと思ったことだった。

そんな母も　披露宴が終わる頃には　こんな　大きな笑顔　になっていた。


　　

From family

水みたいな　バドライトに　ちょっとは　酔ってくれたかな～、、、。



ハロウイーン用の　大きなかぼちゃを見て　まるで　子供のような

無邪気な笑顔　をしていた。


　　

From family

こんなに高いタワーにも　一気　に登ったのを見て


　　

From places

獏じいさんも目を見張った。

以外に　休んだら悪いと　気を使ったのかも知れないが、、、。


　　

From scene

長女は結婚式の１週間後に　婿の実家　コロラドで　

２度目の　披露宴　をする事になっており、

それに行く為　母をオヘア空港に送った私は　

ゆっくり　別れ　を惜しむこともせず、写真を一枚撮って


　　

From family

急いで　車に戻った。

”気をつけて帰ってね。ありがとう”

と、他人事のような　挨拶　を交わしただけだった。

母の目が　うっすらと　潤んでいた　のに気付いてはいたが、、、。

その母も　今年　８２歳　になる。


”いつまでもお元気で！

又　会えるといいね。

ハッピー　マザーズデー　”


笑顔の一日を、、、。




　

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明日は朝早くから出かけます。

訪問は遅くなりますが、

皆様が　よい母に日を送られます様に、、。

Happy Mother's Day