歯科医 青葉医師からブリッジよりインプラントを勧められた私は
金曜イリノイの家に帰るやバッキーにその話をした。
インプラントの場合、、、、、
人工歯を作るのも1本のみ
健康な歯を削る事もない
ブリッジより長持ちする
この長持ちする点については
過去ポップコーンを食べていて人工歯が欠け
ブリッジを新しくする必要が2度もあった事を強く言った。
”うんうん そうやな そうやったな、、” と
聞いていたバッキーが
”全部の歯を抜いて総入れ歯にしろ
どうせ何時かしなくてはいけないんだろ” と
想像もしなかった事を言う。
えーーーー そ そ 総入れ歯???
そうきたか、、、。
”じゃぁ 総入れ歯にする見積もりも貰うようにする?” と
ショボンとした私が言うと
”ジョーダンやジョーダンや。” と
バッキーがこう続ける。
”今回の保険は今までと違って
カバーも1500ドルまでだ。
でもな
お前がしたいようにようにすればいい
費用は俺が全額支払ってやるぞ
バケーションに行くつもりでな。ガハハハハ”
珍しく機嫌のいいバッキーは
調子に乗ってそんな事を言う。
私が望む方向に物事が動いて来たので
これが今だけの軽い言葉で終わらないように
しっかり確認を取っておかなくてはと思い
グーグルにあった1本のインプラントの最高値
3000ドルを持ち出した。
”3000ドルのバケーションなのね
わぁーー 3000ドルの素敵なバケーションを
ありがとう。” と
バッキーがインプラントの値段を知った時に
気を変えないよう
3000ドルを力強く何度か呟いた
ヘラヘラ笑うバッキーはそれでも機嫌が良い。
そして何か思い出すかのような表情で
こんな事を言う。
”宝石を一つも買わないお前にとって
歯はお前の宝石だ。
俺が買ってやるぞ。” と、、、、。
”えっ 宝石?”
思いもしない言葉に一瞬目が点
確かに私は宝石に興味を持っていないし
衣類もセカンドショップで探し出す出費の少ない女だ。
でもいきなり宝石って何なんだ と思った私は
バッキーが
社長から聞かされる浪費家の奥さんの行動と私を比べた事が想像出来た。
歯はホワイトニングで真っ白
皮膚は家にあるタンニングマシーンで真っ黒
毎月エステにも通われる
宝石大好き
身に着ける物はブランド品
そんな奥さんと私を比べ
せめて自分の妻の口の中は
宝石で輝かせてあげよう と
出費の嫌いなバッキーも思ったんだろう、、、Yay