ジェイク君の誕生日は日曜日だったんだけど
その前日の土曜日の夕方
”今晩の雰囲気で渡すかどうするか
決めようぜ。”
と
バッキーが言い
プレゼントは車の中に置いたままにした。
お喋りをしていると
いつの間にか陽が落ち
キャンプファイヤーの火が唯一の明かりになる程
暗くなった時
突然
”ハッピーバースデー”
と
後ろからバッキーの声が聞こえ
プレゼントが入った紙袋を
折り畳み式チェアーの上に
無造作に置くのが目に入る。
えーーーーー
私に相談もなく
勝手にプレゼントを渡しやがって、、、。
ブログを読んでくださってる方から
”プレゼントを渡した時のジェイク君の反応も知りたい”
と
リクエストを頂いたというのに
この暗闇じゃあ
写真も撮れないし
ジェイク君の表情だってよく見えやしない。
そんな事をブツブツ思いながら
どんな小さな事も
見落とさない様にと
ジェイク君の様子に注意を支払った。
”えーなんだよ なんだよ”
ちょっと照れ臭そうに
袋からジャケットを取り出したジェイク君が
”レインコート?”
と
ニコニコはしていたけれど
なんで レインコートをくれるんだろう?
みたいな疑問を持っているのを
バッキーも感じたんだろう
”お前がウインドブレイカーを失くしたって
話していたから
こいつがプレゼントにって用意したんだよ。”
先週聞いた話をし
説明を入れてくれるバッキーは
期待したほどジェイク君が喜んでいないように感じたのか
それからちょっとして
”これカーハートだよな
カーハートだぜ”
と
2度もジャケットのブランド名を強調して
ジェイク君と私に言う。 笑
ジェイク君もジャケットの胸元についた
満足そうではあった。
ジャケットを羽織ったジェイク君が
”わぁー僕にピッタリのサイズだ。”
と
袖の長さを指して言うので
”腕が長いから トールサイズにしたのよ。”
と
言うと
”トールサイズ?
高かっただろう
95ドルはしたんじゃないか?”
と
目を見開いてジェイク君が言う。
95ドル、、なんて
そこまで細かい値段を出したジェイク君には
笑ってしまった。