キリスト復活祭のイースターまでの40日間を
レントLentと呼び
その間の毎週金曜日に
肉を食べないカトリック教徒は多い。
”レントが始まったら
金曜日は寿司を多く売り出すように
企画を立てようと思ってるからそのつもりで、、。”
と
一人のボスから言われたのが先々週の事
金曜日はそれがなくとも
忙しいようで
一人で働く寿司子は
”ランチ休憩が3時過ぎてたわ”
と
こぼす事も多い。
中華のマネージャー トンさんに
金曜なら手伝いが出来る事を
伝えるとOKが出た。
9時から3時までの6時間だけど
2−3週間分のガソリン代が稼げるし
夕方早くには閉まる銀行に行ったり
用事を済ませる事も出来
私にとっては都合も良い。
そんな話になった数日後
一人で働いていると
1枚の紙を片手にボスがやって来た。
何かと思ったら昇給の話だった。
”君の時給は今、、、”
そう言いかけたボスは
紙に印刷された文字を目で追い
”えーと 今 時給12ドル50セントだから
来週の月曜日から14ドル50セントにあがるよ。”
と
云う。
時給が2ドル(200円)もあがる事はまずない。
すっかり有頂天になった私は
嬉しさを隠せない表情で
お礼を伝えた。
”Keep up the good work"
と
今までのようにいい仕事を続け頑張ってくれ
と
最後にそう言い
ボスが去った。
大きな昇給もあり
そんな事まで言われたら
どうすれば 寿司の売上を
今まで以上にすることが出来るか
って
考えますよね。
でも寿司子は違った。
↑ ここだけ 秋のよう
同じ部署である中華で働く人達が
楽な仕事をし
自分は一人大忙し。
マネージャー トンさんの仕事のやり方にも
呆れている寿司子は
すっかりやる気を失っている。
それだけでなく
この職場でマネージャーをしていた寿司子夫(おっと)が
別の店舗に移った後
誤解から解雇された事が
今も心にあるんだとも思う。
嫌な体験って
なかなか忘れられないものだ。
彼女の気持ちも分からないことはないけど
”私達も適当に働いてましょ”
何て言えない。
帰宅して昇給の話をバッキーにすると
”あー 確かあの会社は
時給11ドルか12ドルで
人を雇い始めたしなぁ
寿司を握るオマエはもっと貰うべきや。”
と
云う。
今更
時給をもっと上げて欲しい
何て言えないし
私はこれで満足
まあ
そんな事が言えるのは
生活がかかっていないからだろうけどねぇ。
私達夫婦は昔から
バッキーの収入だけでまかなって来た。
、、と言っても
バッキーが高給取りと言うのではなく
私が無収入になっても
生活に困らないような暮らし方をして来た
って
言う意味で、、。
で
も
物価はこれから
どーんどん上がって行きそうですがねぇ。