それは短時間にコロラド行きの日程が
一昨夜、決まった。
婿が他州に出張している5月、
コロラドに私一人で飛ぶ事にしたのだ。
この件では亡くなった父から
コロラドに住む娘一家に会いに行ったほうが良い。と
メッセージでも送られて来たかのようにも感じられ
お仏壇に手を合わせる度に父に礼を言う。
私が生まれる以前にロボトミーの手術を受けた父とは
会話らしいものを持ったこともなかった。
ある年、病院から外泊を貰った父と帯屋町に買い物に行った帰り
お堀に沿った歩道を歩いていたら
父が小さな石段につまずき手のひらを地につけた。
父の手から血が出ていたのを見た私が
「家に帰ったらバンドエイド貼っちゃうきね。」と
珍しく、ごく普通に言葉をかけると
父は黙ったまま すうっと私の手から重い買い物袋を取り
何も言わず家まで持って行ってくれた事があった。
父の感情が私に向けられた たった一つの思い出だ。
その話を私は泣きながら友人に話したのに、
青年期、私が父を想う気持ちは薄くなるばかりだった。
昨日、コロラド3男 オリー君の
最近の写真が目に飛び込んできた。
彼らに会うのも2−3年ぶりにはなる。
5月が楽しみだ。
ぽちっとね