日々の覚書

MFCオーナーのブログ

言いたい事も言えないこんな世の中は

2009年04月18日 00時50分42秒 | 時事・社会ネタ

なんというか、いつから日本はこうなってしまったのか、と嘆息してしまうニュースがちらほちらと...

裁判官が被告に「バカだから」発言
大麻購入資金を作ろうと、漫画本229冊も万引きした男の公判で、「大麻は身体に悪いとは思っていない」と被告が発言したのに対して、裁判官が「騙されてるんだよ。バカだから」と言ったというニュースである。至極当たり前の発言であって、この裁判官が批判される筋合いはない。バカにバカと言って何が悪いのか。罪を犯しても罪の意識すらないバカには、それくらい言ってやって丁度いいくらいだ。いや、まだ足りないかもしれない。とにかく、この裁判官は当たり前の発言をしただけであって、悪い事をすれば叱られるのは当然のこと。わざわざ、新聞が取り上げるような話ではない。しかし、記事にした、という事は、この裁判官を不適切発言とやらで糾弾したいのだろう。

だいたい、記事になる過程がおかしい。裁判官の「バカだから」発言に、被告の弁護人が異議申し立てをしたとかではなく、裁判を傍聴していた新聞記者が報告したことで明るみに出たという話だ。つまり、「バカだから」発言に反応したのは、被告ではなく新聞記者だということ。自分たちだって立派な“権威”であるのに、“権威”を叩く事に喜びを覚える記者たちからすれば、格好のネタであろう。この発言が政治家のものであれば、それこそ鬼の首でも取ったように、叩きまくるに違いない。しかも、事実を歪曲して。

まともな発言をしたのに叩かれる、この裁判官には心底同情申し上げる。

しかし、もっと凄いニュースもある。

北野誠、“不適切発言”で無期限謹慎、番組も全て降板
タレントの北野誠が、不適切発言を理由に、所属する松竹芸能から無期限謹慎の処分を受けたそうな。テレビ・ラジオのレギュラーも、全て降板するらしい。加えて、松竹芸能及び北野の番組を放送した朝日放送は、音楽事業者協会を退会したとのこと。北野がどういう発言をしたのか知らないが、ここまでの騒ぎになるような発言だったのか。

詳しい事については、北野自身も松竹芸能も説明していない。不適切といっても、どの発言がどのように不適切と判断したのか、説明してくれないと一般人には分からない。で、結局、様々な憶測が飛ぶことになる。曰く、大物芸能人を怒らせた、某宗教団体を批判した、大物政治家の秘密を暴露した等々。

どれも、いかにもありそうなのが怖い(笑)。しかし、処分だけして理由を説明しないなんて、言論統制ではないか、と言われても仕方あるまい。単に、一人のタレントを謹慎させるだけでなく、事務所や局が協会を退会する、という事態にまで発展しているのだ。小さな問題ではあるまい。もしかして、国家的陰謀が背後に蠢いているのでは、と想像してしまう。案外間違いではないかも。

この件については、マスコミはただ謹慎という事実だけを報道するのみで、それ以上の展開はない。聞けば、ワイドショーでも、この問題はスルーだそうな。やはり、大きな圧力がかかっているのだ、と思わざるを得ない。

こういうニュースを聞くと、日本のマスコミも堕ちたものだ、と思ってしまう。些細な発言を取り上げて、特定の個人を叩くかと思えば、表現・報道の自由すら侵害しかねない問題には目をつむる。ジャーナリズムが聞いて呆れるわい。今回の北野のケースでは、新聞・テレビが率先して徹底的に検証するのが筋ってものだ。今のマスコミの連中には、ジャーナリストとしてのプライドも意地もない。新聞取らない家庭が増えているのも納得だ(は?)。

今の世の中、誰が何を言うか、目を光らせている連中がいて、ちょっとしたことでも話を大きくされて、発言した本人が窮地に追い込まれたりするから、誰も言いたい事を言わなくなっている。結構前だけど、例の自衛隊の全幕僚長の論文問題にしてもそうだ。言いたいこと、つまり本音を言えば叩かれる。下手すれば、社会生命を失いかねない。こうして日本人は無口になっていくのか。その責任はマスコミ及び裏で糸を引く“権力”にある。

考えようによっては、恐ろしい世の中だ。日本は一体どうなってしまうのか。

と、憂国の社会派ブログなのであった。うっかりコメントすると、社会的に抹殺されたりするかもしれないので、お気をつけ下さい(爆)

コメント (5)
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