なんと、神奈川県にも緊急事態宣言が発出されるらしい。黒岩知事が言ってた。詳しくはこちらで。
それにしても、一体どうなっているのか。確かに、神奈川県も新型コロナ感染者がなかなか減らないけど、かといって緊急事態宣言を発出するほど逼迫している訳でもあるまい。なんか、やたらと東京というか都知事に気を遣ってる感じ。ま、これは神奈川県だけに限った事ではないけどね。というか、国までもが都知事の意向に振り回されてる感がある。緊急事態宣言中は飲食店で酒類の提供禁止とか、東京オリンピックは無観客で開催とか、いかにも政府が決定したかとのような報道がされているが、実は都知事の意向だという話も聞いてる。都知事は決して自分からは発信せず、政府が決定したので自分には責任はない、というスタンスを維持してる訳だ。都知事がこういうスタンスでいられるのは、バックに自民党の幹事長がついているからで、オリンピック後の総選挙で国政に戻ってくる、という噂もある。自民党も何やってるのか。この先、日本は大丈夫なのか?
と、祖国の行く末を心配したりしつつ、最近買ったCDから。今回はブラック系。
Live At The London Palladium/Marvin Gaye
マービン・ゲイが1977年に発表したライブ盤。当時はLP2枚組で、D面に収められたスタジオ録音の新曲「Got To Give It Up」がシングルカットされ、全米No.1となったのを覚えている。実際、今回このライブ盤を買ったのは、「Got To Give It Up」が聴きたかったからだ(笑)
とはいえ、初めて聴いたけど、なかなかに素晴らしいライブ盤である。まず、ブラスセクションも含めた大所帯のバンドがよろしい。実に洗練された音を出している。そのバンドがメロウに奏でるイントロに導かれてマービン・ゲイが登場するオープニングも、見てた訳ではないが、実にカッコいい。ファンキーに迫るのではなく、あくまでメロウにしっとりと歌いかけるマービンに、会場の女性客はイチコロだったであろう(笑) 構成もなかなか巧みで、メドレーが3パターン収録されているが、それぞれ60年代の曲、70年代の「ホワッツ・ゴーイング・オン」関連の曲、女性シンガーをパートナーにしたデュエット曲、とテーマ別に披露しているのも心憎い。ラストの「アイ・ウォント・ユー」も感動的。実に素晴らしい。エレガントというか何というか、とにかくそういう感じなんで、あまり疲れないのがいいと思う。
ディスコ調の「Got To Give It Up」もいいね。当時の邦題「黒い夜」。こういうのを聴いていると、マービン・ゲイという人は、僕がイメージしていたソウルとは違うタイプのシンガーなのだ、というのが良く分かる(今さらですが^^;)
随分前だが、とあるバーで、「ホワッツ・ゴーイング・オン」がかかったら、カウンターの僕の隣の隣あたりにいた客が、いきなりノリノリになって、半分踊りながら聴いてたのだが、こっちの視線に気づくと、「いやぁ、マービン・ゲイ大好きなんですよ」なんて言い訳(?)してたのだが、その後同じマービン・ゲイの「悲しい噂」がかかったので、喜んでるのかなと隣の隣を見たら、全くの無反応でスマホなんかいじってて、その後何曲か後にまた「ホワッツ・ゴーイング・オン」がかかると、やはりノリノリだったもんで、この人はマービン・ゲイが好きなんじゃなくて「ホワッツ・ゴーイング・オン」が好きなんだな、と思った記憶がある。そういう人多いと思う。けど「ホワッツ・ゴーイング・オン」は確かに名曲だな。
オチなくてすまそ。
The Essential Earth, Wind & Fire
アース、ウィンド&ファイア(以下EWF)である。この人たちも、キャリアは長いしヒット曲は多いし、という事で、かなりの種類のベスト盤が出ている。特にファンというのではないが、僕もEWFのアルバムは何枚か持ってて、けど、「シング・ア・ソング」とか「ゲッタウェイ」といったEWFを知るきっかけになったヒット曲をまとめて聴きたいと、ずっと思ってたのだが、ベスト盤の種類が多過ぎて却って決められなかった、という経緯があり、ま、『ベスト・オブ・EWF』のVol.2とVol.2を買えば、主要なヒット曲は押さえられるので、それでも良かったのだが(笑)、どうせベスト盤買うなら、1983年の「フォール・イン・ラブ・ウィズ・ミー」も入ってるのがいいな、と思っていた。そう、この曲何故か好きなのだ(笑) という訳で、色々あったけど、この『エッセンシャル』にしたのである。貫禄の2枚組。もちろん、「フォール・イン・ラブ・ウィズ・ミー」も入ってます(笑)
という訳で、さすがEWFである。ほとんど文句なし。特定のアルバムからの曲が目立つのと、80年代後半以降のアルバムからは選曲されてないのがやや不満だが、主要なヒット曲の漏れはないし、こうして聴いてみると、やっぱりEWFは良いなぁ、と思ってしまうのである。今や、リーダーのモーリス・ホワイトもこの世の人ではなく、バンドとして活動しているのかどうか知らないが、かつてのヒット曲たちは今でも色褪せる事なく素晴らしい。
The Definitive Collection/Dionne Warwick
ディオンヌ・ワーウィックは、本国アメリカでは国民的歌手として今も人気が高いらしい。失礼ながら、そんなイメージがなかったのだが、このベスト盤を聴いてみると、60年代から70年代にかけて、バート・バカラックの元でヒット曲を連発していた時期の印象が強いのかも、なんて気がした。このベスト盤でも、20曲中9曲がその頃の曲である。ただ、個人的には、この頃のバカラック作品が、ディオンヌに向いてたのかどうか、やや疑問である。
僕にとっては、ディオンヌ・ワーウィックと言えば、1979年にバリー・マニロウのプロデュースでヒットを飛ばし、80年代に入っても、バリー・ギブのプロデュースによる「ハートブレイカー」がヒットし、仲間たちと共演した「愛のハーモニー」が全米No.1になったりと、安定した活動をしていた時期の印象が強い。もちろん、60年代から活躍してる、というのは知ってた。けど、ポップで小粋なバカラック作品を可愛らしく歌うディオンヌより、「愛の別れ道」や「ハートブレイカー」を朗々と歌い上げるディオンヌの方が、彼女らしいような気もするのだ。80年代に入って、ディオンヌは再びバカラックと組んでヒットを出すようになったが、以前とは違うブラコン風サウンドになっており、そちらの方が彼女の歌にフィットしてた感じがする。黒人ではあるが、ソウル系には分類されてないように思えたディオンヌだが、やはり根はソウル・シンガーなのだ。
という訳で、ディオンヌ・ワーウィックのベスト盤なのだが、今後、初期のバカラック作品は飛ばして、10曲目の「愛のめぐり逢い」から聴いてしまうような気がする(笑)しかしこの曲も名曲だ。あと、個人的には、やはりバリー・マニロウのプロデュースによる「デ・ジャ・ヴ」が好きだな。
梅雨も明けて、これから熱くなるし、コロナはまだ収束してないし、ついでにオリンピックもあるし、ってんで、色々と大変ですが、皆さま、どうぞご自愛下さい。