なんとなくぼんやりとレコード棚を眺めていて(これだけでも相当怪しい行為だが)、あ、こんなレコードも持ってたんだ、忘れてたよ、しばらく聴いてないしなぁ、なんて感慨にふけってしまう事が時々ある。今回のネタも、そんな一枚(笑)
デイブ・スチュワート&バーバラ・ガスキンの『シングルス』。1987年発売。正に知る人ぞ知るレコード。僕は1986年に買ったという記憶があったのだが、実は1987年だった。ま、どうでもいいことだが(笑)
一応、解説しておくと、デイブ・スチュワートはカンベリー系のキーボード奏者で、エッグ、ハットフィールド&ザ・ノース、ブラフォードといったバンドで活躍した後、バーバラ・ガスキンとデュオを結成。ガスキンもカンタベリー系のシンガーで、スパイロジャイラ、ハトフィールド&ザ・ノースなどで活動していた人だ。この二人によるシングル曲を集めたのが、この『シングルス』で日本編集盤。1981年から1986年頃までのシングル6曲のA面曲とB面曲が収録されている。
スチュワート&ガスキンは、1981年に最初のシングル「涙のパーティ(ご存知レスリー・ゴーアのカバー)」が全英No.1となり、その後もフォー・トップスやペギー・リーなどのカバーをシングルとして発表した。が、オリジナル・アルバムは作らず、アルバムとしては、この日本編集盤が初であったらしい。ま、海外でもシングル・コレクションくらいしか出てなかったみたいで、彼らがオリジナル・アルバムを発表するのは、1988年になってからだった。さらに驚くべきことに(笑)、スチュワート&ガスキンのコンビは、現在に至るまで解散することなく活動を続けていて、オリジナル・アルバムも5枚程出ているそうな。
当時、デイブ・スチュワートがそんな活動してるなんて全く知らなくて、偶然レコード店で見つけて、驚きのあまり、そのままレジへ持っていったような気がする(笑) イギリスだけとはいえ、前述の「涙のパーティ」をはじめ、ヒットが出てた訳だから、そういう情報が日本にも入ってきていても良かったはずなのに、それまで雑誌等でスチュワート&ガスキンのニュースを見かけた事はなかった。確かにもどちらも一般に知られている人ではなかったし、無理もないかな。ストレンジ・デイズとかフールズ・ゴールドとか読んでれば知ってたかも(笑)
LPは、A面にシングルA面曲、B面にシングルB面曲が収録されており、前述したけど、A面はカバー、B面はデイブ・スチュワートによるオリジナルである。幅広いジャンルから選曲されたカバーもさることながら、オリジナル曲が、意外と分かりやすく聴きやすい曲ばかりで、バックの音もなかなか80’sしてたりなんかして、かなりの聴き物だ。ガスキンのボーカルもくせがなくて良い感じ。今の感覚で聴いても、古臭く感じる事はないと思う。機会があったら是非。
という訳で、スチュワート&ガスキンの『シングルス』なかなか素晴らしい。この二人も大したもんだが、80年代のイギリスのロック界も、今思えば面白かったな。余談だが、僕はこの二人は夫婦だと、ずっと思っていたが、実は全然そんな関係ではないらしい。最近ウィキペディアで確認したら、そんなの一言も書いてなくて、そんなバカな、LPのライナーには書いてあったぞ、と思ってLPのライナーみたら、やはり全然書いてなかった(笑) 30年以上ずっと夫婦だと思ってたよ(笑) ほんと、記憶ってあてにならんな(爆) なので、改めてお断りしておきますが、ディブ・スチュワートとバーバラ・ガスキンは夫婦ではありませんので念の為(分かってるって)
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