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MFCオーナーのブログ

ディスコ・キッド

2018年04月29日 12時00分16秒 | 音楽ネタ
近頃では、電車やバスに乗る時、都度都度切符を買う人は稀で、ほとんどの人はICカードを使っている(と思われる)。ご承知の通り、ICカードは予めカードにお金を入れておいて、足りなくなったらお金を追加する、つまりチャージする訳だが、駅やコンピニのチャージ機を使わなくても自動的にチャージが出来る、オートチャージという方法もある。クレジットカードと連携して、一定金額以下になったら設定された金額がチャージされる(例えば、1000円以下になったら10000円チャージされる、とか)仕組みで、自動的にチャージされたお金はクレジットカードで決済され口座から引き落とされる。現金でチャージしなくても良いので、実に楽なのである。カードのチャージ金額が足りない、と気づいても、現金の持ち合わせがなかったり、近くにチャージ出来る機械がなかったり、といった事態に陥らないで済むし、常にカード残額を気にする必要もない。オートチャージ不可能なケースもあるし(バスを利用する場合、遠方の鉄道を利用する場合等)、いくら使ったのか、いくら残っているのか、を全く把握しなくなるので、金銭感覚がおかしくなるとかいった弊害はあるものの(笑)、ま、オートチャージは便利なのである。

そのオートチャージなのだが、これまた皆さんご存知の通り、チャージされるタイミングは、設定金額以下の状態で、電車・地下鉄の改札を入る時、である。これはこれで良いのだが、例えば、残額1050円の状態で改札を入ると、もちろんオートチャージはされず、出る時に料金150円だとすると、1050円から150円引かれて、残り900円で改札を出る訳だ。1000円を切ったらオートチャージという設定になっていたとしても、この場合では改札を出る時なのでオートチャージはされず、その後バスに2~3回乗ったりすると、もう残額が危なくなってきたりする訳で、結構ヒヤヒヤする場面も多々あったのだが(笑)、最近、オートチャージのタイミングが変わった。電車や地下鉄の改札を入る時に設定金額以下ならオートチャージ、というのには変更はないが、例えば、さっきの例で言うと、残額1050円で改札を入り、改札を出る時、料金150円が引かれて残額は900円、その時点でオートチャージされるようになったのだ。つまり、入る時だけでなく、出る時に設定金額以下になってしまった場合にも、オートチャージされるのである。なんと画期的なことか。ほんと、つい最近になってからだ。もしかすると、今月からかも(笑) 実に便利になった。僕と似たような事を考えていた人が、他にもいたらしい(笑) これからも、さらに進化していって欲しい、と、今や、ICカードのヘビーユーザーとなってしまった僕は切に願うのであった(笑)

という訳で(とーゆー訳で?)、最近買ったCDから。



The Disco Kid/Van McCoy

今年は、あの『サタデイ・ナイト・フィーバー』が日本公開されてから40周年なんだそうで、レコード会社各社が、「ディスコ40」なるキャンペーンを企画し、新たな編集盤を出したり、過去のディスコの名盤・レア盤を廉価で再発したりしている。個人的には嬉しい企画ではあるが、『サタディ・ナイト・フィーバー』に代表される70年代ディスコを語るのであれば、絶対に忘れてはならない人物がいる。そう、バン・マッコイである。

バン・マッコイといえば、なんたって「ハッスル」なんである。1975年にリリースされた「ハッスル」は全米No.1ヒットとなり、正に世界中を席巻した。日本でも流行ったし、僕もFM等で聴いて大好きな曲になっていた。明るく軽やかな曲調とリズムに分かりやすいメロディと歌詞(?)、大げさでなく、老若男女誰が聴いても楽しめるヒット曲だったのではなかろうか。少なからず影響を受けた人もいるようで、その後の色々な曲で「ハッスル」のフレーズが聴かれ、ドリカムの派生ユニットのファンク・ザ・ピーナッツの曲にも「ハッスル」を引用してるのがあったりしたくらい。文句なしのディスコ・クラシック、いやディスコを超えた70年代を代表する一曲が「ハッスル」なのだ。当然、前述したようなディスコの編集物では常連である。

その「ハッスル」大ヒットの勢いに乗って発表されたのが、この『ディスコ・キッド』である。バン・マッコイは、それまでに『ラブ・イズ・ジ・アンサー』『ディスコ・ベイビー(「ハッスル」収録)』の2枚のリーダーアルバムを出していて、『ディスコ・キッド』は3枚目に当たる訳だが、先の2枚は“バン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー”のクレジットだったけど、『ディスコ・キッド』からは、バン・マッコイ名義になった。ついでに言うと、ジャケットにも本人が登場した。出世したという事かな(笑) そのせいかどうか分からないけど、その時点でのヒット曲のカバーの比重が高かった前2作と比較すると、オリジナル曲が増えて、より“らしく”なった感がある。歌手に任せていた歌モノも、自分で歌うのが多くなったし、「ハッスル」路線のタイトル曲なども、相変わらず軽やかで明るくてよろしい(ちなみに、タイトル曲はバン・マッコイの作ではない)。当時、バン・マッコイ=ハッスル、という事で、「ハッスル大地震」「続・ハッスル」「ハッスル・ウォーク」など“ハッスル”を冠した邦題の曲が多かったのはご愛嬌(笑) でも、邦題はトホホでも、「ハッスル大地震」なんて、「ハッスル」路線ではないが、めちゃカッコいいインストである。これはバン・マッコイ作で、アルバムを通して聴いてみると、多少ワンパターンとはいえ、やはり才能豊かな人だったのだな、というのが分かる。実に素晴らしい。

余談だが、このバン・マッコイとかバリー・ホワイトとかいった人たちの評価って、どうなんだろう? あまり高くはないのではないか(特に、ソウル・R&B好きからは)、という気がするのだが。確かに、両人とも、本格的なソウルというより、ソウルフル(ダンサブル)なイージーリスニングって感じでもあるので、ソウルという土俵では評価して貰えないのかもしれないが、内容が素晴らしいだけに実に惜しい。

バン・マッコイは、『ディスコ・キッド』後もしばらくリーダー・アルバムを発表していたが、1979年に若くして亡くなった事もあり、「ハッスル」とスタイリスティックスの「愛がすべて(アレンジ担当)」以外では、全く知られていない人になってしまった。そこいらが低い評価の要因かもしれない。それもあってか、70年代半ばの絶頂期に連発したリーダー・アルバムたちは、「ハッスル」収録の『ディスコ・ベイビー』以外はCD化されず、編集盤でちょこっと聴けるのみ、という状況が長い事続いていたが、ようやく今年になってついにCD化された。ほとんど世界初CD化ではなかろうか。何年間も定期的にネットで検索し続けて、2ヶ月ほど前についに発見した時には小躍りして喜んだものだが(笑)、ほんと輸入盤のみで、扱ってるサイトも限られてたし、扱ってるとこでも、ジャケ写や収録曲の情報もなく、本当に正規盤なのか、インチキな海賊盤ではないのか、と非常に不安であったのだが、一か八か注文してみたら、装丁もまともだし、ちゃんとボーナス・トラックも入ってて、マスタリングもきちんとされているようで、音質も良い。マジ安心した(笑) 当時の他のアルバムも順次注文するつもり。つーか、せっかく「ディスコ40」なんてキャンペーンしてるんだから、重鎮バン・マッコイの諸作も廉価で販売すればいいのに。

前述したけど、中学生の頃、僕はバン・マッコイのファンだった訳で、「ハッスル」はもちろん、「ディスコ・キッド」や「アフリカン・シンフォニー(吹奏楽の定番としてもお馴染み)」を聴くと、小さなラジカセでエアチェックしたテープを必死で聴いていた40数年前を思い出す。今、あの頃夢中になっていたバン・マッコイの曲たちを、長いブランクの末にこうして聴く事が出来るなんて、なんたる幸せ(笑) まったく、長生きはするものである(爆)

最近買ったCDについて、他についても書くつもりだったが、バン・マッコイが長くなってしまったので(笑)、次回に続く(続くんかいっ!)
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