パ・リーグプレーオフ第2ステージが終わった。
リーグ戦一位のソフトバンクと2位のロッテの激突で始まった第2ステージ、2勝2敗で迎えた最終戦を制したのはロッテだった。31年振りのリーグ制覇そして日本シリーズ出場。プロ野球チームのファンの中でも、特にマナーが良く熱心な応援で知られるロッテファンの皆さんにとっては、心から待ちわびた優勝であろう。心よりお喜び申し上げます。
考えてみると、プレーオフがなければロッテの優勝はなかった。リーグ戦を盛り上げたとはいえ最終的には2位。当然日本シリーズ出場の権利はない。だけど(一位のソフトバンクを除けば)、一番日本シリーズに出て欲しいチームがロッテであるのは間違いなかった。それに値する成績は残したし、心強いファンの存在も含めて、素晴らしいチームであると思う。こういうチームにこそ日本シリーズで戦う権利がある。けど、ソフトバンクだって素晴らしいチームだ。出来れば両方出て欲しい。けど、出場出来るのは1チームだけ。どちらかが涙を飲まねばならない。
僕は、パ・リーグのプレーオフには反対である。今回だって、ロッテの優勝に水を差す気は全くないが、アナウンサーが「ロッテ優勝!」と連呼するのが、どうも気にいらない。優勝はあくまでソフトバンクであり、ロッテはプレーオフの末に日本シリーズ出場権を勝ち取ったチームなのだ。そこをきちんと認識すべき。ソフトバンクを讃えるのが本当だろう。でないと、リーグ戦一位という偉業(しかも3年連続だぞ)は何だったのか、という事になってしまう。ロッテが日本シリーズに出るのはめでたい事だけど、どんな成績でもリーグ戦3位に入れば日本シリーズのチャンスがある、なんてやっぱりおかしい。シーズン通して頑張ったソフトバンクが気の毒だ。
それに、こんなプレーオフがあると、優勝しないでも3位にさえ入ればいいや、なんて選手や監督が思うようになる。そうなると、シーズン通して頑張るなんて事を誰もしなくなる。手抜きブレーも増えるだろう。そして何より、一位になったのに日本シリーズに出れないチームの選手のやる気を殺いでしまう可能性もある。興業が増えて観客動員が増える、以外のメリットはプレーオフにはない、と僕は断言する。
今回のプレーオフ、僕はソフトバンクにもロッテにも勝たせたかった。去年とはえらい違いだ(笑) どうせなら、どっちも日本シリーズに出れればいいのに。そうだ、パの一位チームとセの一位チーム、そしてセ・パの2位チーム同士でプレーオフをやって勝った方、この3チームで三つ巴日本シリーズをやればいいのだ。そこで勝ったチームは、あくまでも日本シリーズ優勝チームという事で、それぞれのリーグ戦チャンピオンと並んで3チームを表彰するようにしたらいい。そうでもしないと、ソフトバンクが浮かばれない。
やっぱり、パのプレーオフには反対だ。たとえ、今年のような感動的なゲームを見れたとしても。