「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

居眠りしながらでも出来るタイ料理【レッド・カレー】@七里ガ浜自宅厨房

2009-05-21 11:06:09 | 食べ物・飲み物
昨日は東京に出かけたり犬の運動で海岸に行ったりと、ほぼ終日屋外で過ごした。そうなることは事前にわかっていた。夕方自宅に戻ってからでもササッと作ることが出来て失敗しようがない料理を作ろうと、一昨日から決めていた。それがルー(ペースト)を使ったタイ・カレー。インド・カレーはスパイスからいろいろと作るが、タイ・カレーはペーストを使ったものしか試したことがない。今回もそうだ。



タイの巨大食材メーカーMae Ploy社のレッド・カレー・ペースト。因みにグリーン・カレーは経験あるが、レッドは初めてある。お米はタイ米を使用。タイ米は紀ノ国屋鎌倉店で買ったものだ。同店の海外産米売場には、これとパキスタン米がいつも置いてある。このタイ米も細長いが、パキスタン米はさらに細長い。見ているとかなり食欲をそそられる細長さである。きっと相当エキゾティックな香りがするはずだ。形は味を暗示するのだから。今度買ってみよっと。



調味料関係はこれだけ。左から鶏がらスープの素、ココナッツ・ミルクの缶、そしてナンプラー。このナンプラーはタイ産で、今回初めて使用するものだ。ビンが大きく、国産のナンプラーよりは割安。さじ何杯か使うだけだが。



準備開始だ。鶏肉と野菜を切る。居眠りは無理だが、あくびしながらでも出来る。タイ語の歌は無理だが、ハワイアンを歌いながらでも出来る。昔「私でも写せます」というCMがあった(古い!扇千影だ)が、それと同じで「私でも作れます」だ。さてハワイアンを歌おう。ハワイアンはカレーにぴたりと合う(だから七里ガ浜に本店を置きやたら儲かっているらしい某カレー店はハワイをイメージさせる店づくりにしている)。

This is the moment I've waited for♪
I can hear my heart singing♪
Soon bells will be ringing♪
This is the moment of sweet ALOHA♪
I will love you longer than forever♪
ここらへんで止めよう。キリがない。私の得意な「ハワイの結婚の歌」だ。
他にもスイート・レイラニ。あるいはBeyond The Reef。

タケノコ、ピーマン、ナス、しめじ、鶏むね肉。お好みで適当にどうぞ。スパスパ切るだけ。



鍋を温め油を入れ、そこにペーストを投入。香りがきつい。ジャージャー炒める。さらに鶏肉を入れて炒める。それから野菜類を炒める。

Warning! 焦ってはいけないぜ。ピーマンはまだまだだ。最終段階で入れる。そうでないとピーマンが溶けて、その筋しか残らない。

真っ赤でしょう?? 正に【レッド・カレー】だ。さあ、これからだよ。ピーマンとココナッツ・ミルク1缶全部を投入せよ!1缶全部だよ。ドッカーン! どんどん掻き混ぜよ。味見なんてしなくていいんだ。絶対失敗しないから。本当だ(ただし我が家にはちょっと辛さが足りないので、最初から鷹の爪をつぶして入れているが)。

ご覧の上の画像は、その「ドッカーン!」投入直後のものだ。見ているだけで脳の中で食欲が過激に大爆発を起こし、ヨダレが舌付近から流れ出して、喉や胃を滝のように流れ落ちる。この画像を見てそうならない人は、料理に対する関心が足りないかも。私の妻に至っては胃袋をグルグル鳴らす天才(?)であり、この段階になると彼女の胃袋は勝手にグルルルルッと運動し始めている。妻よ、待ちなさい。あと数分だ。あなたは犬か?



ブッヒャー!うまいぞ。ココナッツ・ミルクでマイルドになったカレーがタイ米の香りとマッチする。シャブシャブしたカレーをスープのようにすくい、タイ米とともに口の中に放り込む!溶ける。辛い。アジアな味の爆発だ!!



ヤミヤミ。是非お試しください。野菜や鶏肉を切るだけだ。炒め始めてからはわずか5分程度。昨夜いっぱい残っちゃった。欲しい人いますか?? 手を挙げて!・・・いないようなので、今日も我々が食べよう。ヤミヤミ。
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七里ガ浜から酸欠の都、東京に出かける(2)

2009-05-21 08:53:00 | 環境・土地


画像は岩波文庫でジョン・ラザフォード・オールコック著「大君の都」(上中下全3巻)。オールコックは英国の外交官で、幕末に日本にやって来ている。3巻とも揃えようとすると古書でないと無理で、私も神戸の古書店(有)後藤書店から数年前にこれを買った。裏表紙を見ると46年前の第二刷で、3巻セットで2800円とある。

私にとってこの本は以下の3つの点で面白い:

①同じ岩波文庫から出ているアーネスト・サトウの本と同様、英国の外交が昔からどれだけしたたかなものであるかを知ることが出来ること
②当時の日本の風景、人々の日常生活や風俗の描写が克明であること
③オールコックの些細なリクエスト(外出する等)に対し、幕府役人がわずかでも将来自分達が責任を負うリスクがある場合は、それを避けようと、わけのわからない理由(あるいはルール、法律)を挙げて延期や却下を必死で試みるが、それは現代の役人気質ともそっくりなこと

この本の中でオールコックは江戸周辺、郊外あるいは地方の風景がどれほど美しいかについて何度もコメントしている。具体的な挿絵も多い。自然の風景も褒めているが、街並みについても褒めている。そして住宅とその周囲にある生垣や植栽に手が入れられそれらすべてが溶けあう様に、驚嘆の混じった賞賛の声をあげる。彼の母国であるガーデニング本家の英国と対比させ、具体的な表現は失念したが、「これほどまで見事に行う国も珍しい」と言う。

前回貼り付けた東京の玄関口正面の無様な写真をもう一度掲げる。



私が極端な例を見ていると言う人もいるかもしれないが、そうではないと思う。街中も住宅街も田舎も、日本ではこうしたことが進行中である。そして我々自身がその進行に鈍感になっている。オールコックが賞賛した、住宅とさりげなくも実は手のかかった植栽とが溶け合う調和の風景は、もはやないのである。

街は街、田舎は田舎の風景があって良いと思うが、いずれも高さ、デザイン、色彩、素材の質感、こうしたものに周囲との調和は必要であり、またそれらはとっかえひっかえ変わるものであってはならない。時間的にも連続性、調和が必要である。

周囲の景観は自分に影響を与える。だからこそ、皆自社ビルや自宅のロケーション選びには慎重になる。しかしいったんロケーションを定めてしまえば、今度は自分も周囲の景観の一部として機能しているのであるからして、自分がどう景観上振る舞うかは慎重に考えられなければならない。



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